アクルーアル比率ランキング

JINGI が一次データから構造解析した銘柄をアクルーアル比率が低い順に並べた29銘柄の一覧です。会計利益とキャッシュのズレの大きさ。小さい(マイナス)ほど利益の質が高い傾向。順位は事実としての相対位置であって、特定銘柄の売買推奨や優劣の断定ではありません。株価に連動する指標は時点により変動します。
1 9557株式会社エアークローゼットサービス業 -38.0%
黒字化初年度・投資先行の月額レンタル成長型+直近5期連続増収+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均45.05x)−ネットデット4.4億−実質浮動株28.3%
国内女性向けに、スタイリストが選んだ洋服を月額定額で貸すサブスク(継続課金)『airCloset』が主力。会費(月7,980〜13,980円)に加え、レンタル品の買取・中古販売・広告も収益源で、単一セグメントの会社です。 もっと見る
売上は5期連続増収(28.9→49.6億円)、2025年6月期に営業利益1.0億円・純利益0.2億円で初の黒字化を達成しました。ただし利益率は営業2.07%と薄く、実質PER120倍・PBR4.44倍は先行きの成長を織り込んだ水準です。構造の要は現金の動き。同社開示では営業CF10.6億円に対し投資CF約▲13.9億円(うち有形固定資産取得13.3億円)と、稼いだ以上を新倉庫・レンタル用資産へ投じる投資先行型で、現金は10.9億円へ減少し有利子負債15.3億円が上回る実質純負債の状態。会計上の黒字は本物か、投資が続く限り現金は出ていく——『数字は黒字化したが留保』の型です。
2 6612バルミューダ株式会社電気機器 -18.8%
海外拡張投資で赤字転落したデザイン家電型+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均98.98x)−ネットデット1.0億−最終赤字16.0億
バルミューダは自社工場を持たないファブレスのデザイン家電メーカー。扇風機やスチームトースターなど高価格帯製品を、日本(同社開示で2025年12月期売上の約67%)と韓国代理店THE LIMO(同18.1%)を軸に売る。 もっと見る
この韓国依存を分散すべく米国本格展開に着手したが、関税影響で計画未達となり、国内も消費低迷と流通在庫調整で出荷を絞った結果、売上は101億円(前年比18.8%減)、営業損失8.66億円、純損失16.0億円へ転落。事業構造改善費用6.87億円(うち棚卸評価損5.15億円)を計上した。財務は自己資本比率60.3%と一見厚いが、現金6.7億円に対し有利子負債7.7億円でネットデット状態、5期累計の営業キャッシュフローはマイナスで、利益以前に資金が出ていく局面。創業者・寺尾玄が67.86%を握り浮動株は25.22%と薄い。純資産に対し株価は割高(PBR2.29倍)に置かれた、黒字転換を賭ける投資フェーズの会社だ。
3 4058トヨクモ株式会社情報・通信業 -16.7%
無借金・高利益率のストック型SaaS成長企業+無借金+営業利益率33.04%−筆頭株主 株式会社ナノバンク 45.66%(特別決議拒否権級)−実質浮動株25.36%
法人向けクラウドサービスを手がける会社で、災害時の「安否確認サービス」、サイボウズのkintoneに機能を足す「kintone連携サービス」、ナレッジ管理の「NotePM」が主力。 もっと見る
利用期間で課金するストック型(積み上げ型)で、直近5期は売上15.8→48.6億円と連続増収、2025年12月期の営業利益率は33%、解約率も0.8%台と低い。財務は有利子負債ゼロ・現金44億円と厚く、営業キャッシュフローが純利益を上回って利益の質を裏打ちする。一方で構造上の留意点は3つ。①筆頭株主ナノバンクが45.66%を握り、実質浮動株は25.36%と薄い。②kintone連携が同社開示で売上の約6割を占め、サイボウズへの依存が続く。③2025年に子会社化したプロジェクト・モード由来で、のれん8.81億+顧客関連資産3.08億が純資産(40.6億)の約29%を占める。数字は良いが、株価はPBR7.6倍と成長期待を織り込んだ水準で、割安と読める型ではない。
4 3930株式会社はてな情報・通信業 -15.1%
無借金・実質PER3倍のUGC技術ハイブリッド型+無借金+実質キャッシュ21.2億(時価総額の75%)
はてなは、ブログ・ブックマークなど無料の投稿サービス(UGC=ユーザーが作るコンテンツ)を土台に、企業向けのマーケ支援とシステム開発・監視(Mackerel、マンガ配信基盤GigaViewer等)を組み合わせて稼ぐ単一事業の会社。 もっと見る
財務の骨格は堅い。自己資本比率81.6%、有利子負債ゼロ、現金21.2億円で、実質キャッシュは時価総額の約75%を占める。ここから逆算した実質PERは3.04倍と、稼ぐ本体が極端に小さく評価されている。直近5期は増収を続け、2025年7月期は営業利益率が前期2.06%から8.95%へ跳ね、純利益も回復した。ただし利益は一直線ではなく、2023〜2024年に一度沈んでからの反発である点は留意が要る。同社開示では売上の柱はテクノロジーソリューション(28.4億)で、集英社4.27億・KADOKAWA3.47億と特定顧客への依存も見える。配当は無配。創業者の近藤淳也氏が32.66%を握り、浮動株は41.67%。数字は良いが、稼ぐ本体が薄いゆえの評価という留保付きの型だ。
5 3900株式会社クラウドワークス情報・通信業 -13.7%
本業黒字なのに減損で赤字転落したM&A拡大型+実質キャッシュ43.7億(時価総額の33%)+直近5期連続増収−最終赤字2.6億−のれん・無形32.3億(純資産の51%)
クラウドワークスは、フリーランス(会社に属さず個人で働く人)と企業を仲介する国内最大級の人材マッチングを主力とする会社です。登録743.8万人・企業107.2万社を抱え、売上は5期連続増収で77.7億→226.6億円へ拡大。 もっと見る
2025年9月期も営業利益17.6億円(=本業は黒字)を確保しました。それでも最終損益は2.6億円の赤字。原因はM&Aで買った会社ののれん(買収時の超過支払分)を10.7億円減損(価値切り下げ)したためで、本業不振ではなく買収の後始末が損益を沈めた構図です。財務は現金82.8億円が有利子負債39.1億円を上回り実質手元資金は約43.7億円と厚い一方、のれん・無形は32.3億円と純資産の約51%を占め、自己資本比率は40.7%まで低下。借入には純資産維持・営業損益に関する財務制限条項も付きます。数字が悪いというより、買収で膨らんだ資産と借入をどう回収するかが問われる型です。
6 5253カバー株式会社情報・通信業 -12.3%
VTuber IP収益化・構造改革で減益のグロース成長型+無借金+直近5期連続増収
カバーはVTuberプロダクション「ホロライブ」を運営し、配信・ライブ・グッズ・ライセンスの4分野でIPを多面展開する会社です。売上は136.6億円(2022/3)から493.3億円(2026/3)まで5期連続増収と伸び、同社開示ではグッズ(マーチャンダイジング)が237.4億円と稼ぎ頭で、収益の約6割がIPコマース由来。 もっと見る
無借金で現金160.1億円、自己資本比率57.2%と財務は厚く、営業CFも利益を上回り利益の質は高い。ただし2026/3期は営業利益7,056百万円(前期比11.8%減)、純利益は3,016百万円(同45.7%減)。同社開示では低回転在庫の除却・評価減と、メタバース事業『ホロアース』の開発方針転換に伴う減損損失3,199百万円という一時費用が減益の主因です。谷郷元昭氏が31.74%を握り創業者主導で、配当は無配・成長投資優先。PBR5.49倍・PER36倍(価格前提)は成長期待を織り込んだ水準で、割安に見える型ではありません。
7 4431株式会社スマレジ情報・通信業 -8.9%
M&A加速中の高収益クラウドPOSサブスク成長型+自己資本比率71.8%+営業利益率21.47%−実質浮動株17.34%
飲食・小売向けのクラウド型POSレジ『スマレジ』を軸に、月額利用料(サブスク)で稼ぐSaaS企業です。売上は5期で33.2億→110.7億へ連続増収、営業利益率21.5%、自己資本比率71.8%、有利子負債はわずか1億円、現金約59億円と財務は厚い。 もっと見る
営業CFが純利益を上回って裏付ける(利益の質が高い)、いわゆる『数字が良い』型です。ただし読みどころは3つ。①解約率0.48%・有料店舗42,016店の積み上げが安定基盤で、直近はネットショップ支援室など複数のM&Aでのれん約9.3億円が乗り、成長がサブスク自走か買収加速かが混在し始めた点。②主要顧客に売上10%超の集中先はなく分散が効く一方、レジ機能がApple社のiOS上のみで動くという構造依存がある点。③支配株主(山本博士事務所)17.09%・上位10株主82.28%に対し浮動株17.34%と薄く、出口の厚みに制約がある点。高収益は本物だが、成長ドライバーの質の見極めが要る型です。
8 4479株式会社マクアケ情報・通信業 -8.2%
無借金・親会社傘下の応援購入プラットフォーム黒字回帰型+無借金+実質キャッシュ59.7億(時価総額の64%)−5期累計 営業CF -11.2億−支配株主 株式会社サイバーエージェント 50.87%
サイバーエージェントが50.87%を握る東証グロースの単一事業会社。「Makuake」で、新商品を量産前に先行販売したい事業者と応援購入する生活者をつなぎ、成立額に応じた手数料を得る仲介プラットフォームが実体だ。 もっと見る
財務の骨は明快で、有利子負債ゼロ・現金59.7億円(時価総額の約64%)・自己資本比率72.2%と、貸借対照表は極めて堅い。損益は2022〜2024年9月期まで3期連続の最終赤字が続いたが、2025年9月期は件数拡大より単価向上に舵を切り、売上45.8億円(前期比25.3%増)・営業利益4.5億円へ黒字回帰し、営業CFも純益を裏打ちした。ただし5期累計の営業CFはなお約11億円の流出で、直近1期の回復が構造的か一時的かは未確定。無配・成長投資優先方針で、親会社支配下ゆえ浮動株31.3%と少数株主・TOB論点も残る。堅い財務は事実だが、稼ぐ力の持続はこれからの型。
9 4488AI inside株式会社情報・通信業 -6.8%
利益がのれん償却で振れるAI-OCRサブスク型+自己資本比率72.6%+直近5期連続増収−筆頭株主 渡久地 択 47.26%(特別決議拒否権級)
AI inside は手書き文字認識AI「DX Suite」を軸に、AI-OCRやAI統合基盤をクラウド・専用機器で提供するソフト企業。売上の大半は利用が続く限り課金されるリカーリング型(同社開示で第11期4,487百万円、全体の約94%)で、直近5期は33.1→47.5億円と連続増収。 もっと見る
稼ぐ足腰は堅い。財務は自己資本比率72.6%、現金潤沢でネットキャッシュ25.6億円と厚い。一方で純利益は黒字→赤字→黒字と大きく上下し、2023・2025年3月期は最終赤字。ただし2026年3月期の営業CFは純益を上回る8.1億円で、利益の質そのものは高い。赤字はのれん償却など非現金・一時要因の影響が大きく、営業利益は黒字を維持している点が重要だ。創業者の渡久地択氏が47.26%を握り、株主総会の重要決議に拒否権を持つ支配構造。数字は概ね良好だが、利益の振れ幅と創業者依存が留保点となる型。
10 9166株式会社GENDAサービス業 -6.0%
M&A連続買収で膨張する借入×のれん依存の成長型+直近5期連続増収+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均2.29x)−ネットデット746.6億−のれん・無形657.1億(純資産の99%)
GENDAはゲームセンターやカラオケなどリアルなエンタメ施設運営(エンタメ・プラットフォーム事業)を軸に、次々と企業を買収して規模を拡大する持株会社です。2026年1月期の連結子会社は45社、売上は5期で381億→1708億円と連続で急拡大しました。 もっと見る
ただし成長の中身はM&A(企業買収)依存で、直近は有利子負債1066億円が現金319億円を大きく上回り、実質の借入超過は746億円。買収で積み上がったのれん・無形資産は657億円と純資産のほぼ全額に相当します。営業利益は77億円ですが、のれん償却などの負担で純利益は38億円にとどまり、ROE(自己資本利益率)は40%→8%へ低下。株価757円・PER35倍は買収による将来成長を織り込んだ水準で、単純に割安・割高とは言えません。数字は伸びていますが、借入と買収資産の質を見極める必要がある型です。
11 4490株式会社ビザスク情報・通信業 -5.1%
M&A後遺症を稼ぐ力で埋め戻す知見マッチング型+実質キャッシュ25.5億(時価総額の57%)+直近5期連続増収−筆頭株主 端羽英子 47.51%(特別決議拒否権級)
ビザスクは「知見と、挑戦をつなぐ」を掲げ、企業とビジネス経験者(エキスパート)を1時間単位のインタビュー等でつなぐマッチングを本業とする単一事業の会社です。2021年の米コールマン買収で規模は約4倍(売上37.0→99.7億)になった一方、2024年2月期に巨額の当期赤字(純利益約△126億円)で自己資本比率が3.2%まで痩せ、BPS(1株純資産)はマイナスに転落しました。 もっと見る
ただ直近2期は営業利益率13%前後・営業CFが純益を上回る利益の質で立ち直り、自己資本比率も21.5%まで回復。現金50億円に対し有利子負債24.5億円で、実質の手元資金は差引プラス圏です。株式は創業者の端羽英子氏が47.51%を握り、拒否権級の支配が固定。これは「数字が悪いから安い」型ではなく、買収の傷を本業の稼ぐ力で埋め戻す途上の会社と読むべきで、回復基調の持続性と借入返済こそが焦点です。
12 4478フリー株式会社情報・通信業 -5.0%
赤字投資期を抜けた黒字化1年目のクラウド会計SaaS+直近5期連続増収+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均2.67x)−5期累計 営業CF -91.2億
フリーは個人事業主〜従業員1,000名以下の中小向けに『freee会計』『freee人事労務』を軸としたクラウド型の統合経営ソフト(ERP)を売る会社。売上の9割超が毎月自動更新のサブスク(継続課金)で、5期連続増収(102.6億→332.7億円)。 もっと見る
長く赤字先行の投資期で、2021〜2024年期は毎期2桁億〜100億超の最終赤字を続け、自己資本比率も84.2%→37.1%まで低下した。転機が2025年6月期で、営業利益6.1億円・純利益13.7億円と初の黒字化、営業CFも同社開示で36.6億円のプラス。有料課金企業60.6万件・解約率月1.1%と土台は厚い。ただし黒字化はまだ1年目で、利益率は1.84%と薄く、直近は借入増(有利子負債96億円)で資金を回している面もある。株価3,014円でPER129倍・PBR9.1倍と、将来の成長を強く織り込んだ価格帯。創業者・佐々木大輔氏18.56%保有。純資産割れの安さではなく、成長期待が価格の芯にある型。
13 4262ニフティライフスタイル株式会社情報・通信業 -4.8%
無借金・住まい依存の成果報酬送客型+無借金+実質キャッシュ47.2億(時価総額の55%)−顧客集中(リクルート37.9%)−住まい1カテゴリー依存81%
実体はニフティ不動産を核とする成果報酬型の送客メディア。連結子会社ドアーズ(外壁塗装の窓口)・GiRAFFE&Co.(SEO)を束ね、単一セグメント「行動支援サービス事業」で年間延べ約1億人のユーザー基盤を回す。 もっと見る
財務は無借金・自己資本83.2%・現金47.2億(時価総額の約56%)と過剰なほど堅牢で、営業利益率22.72%、8期連続増収と稼ぐ力は本物。ただし収益はLIFE STYLE領域45.8億に偏り、同社開示ではリクルート1社で売上37.9%・LIFULLと合わせ上位2社で52.1%を占める非対称依存。堀であるオーガニック集客は検索アルゴリズムと生成AIに構造的に晒され、WORK STYLE領域は9.2億→6.6億へ縮小した。ニフティ株式会社が65.3%を握り実質浮動株25.07%と薄く、出口の厚みも限られる。安い罠ではなく、数字は優良だが成長持続性に留保がつく型。
14 7803株式会社ブシロードその他製品 -4.8%
IPをカードゲーム軸に多面展開する回復増益型+営業増益>増収(+451.6%>+21.4%)+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均1.04x)
ブシロードは、自社・他社のキャラクターIPを、トレーディングカードゲーム(TCG)を柱に、ライブ・グッズ・モバイル/コンソールゲーム・プロレス興行へと多面展開して稼ぐエンタメ企業です。 もっと見る
2025年6月期は売上561億円(前期比+21%)、営業利益は8.8億円から48.7億円へ急回復し、営業利益率は約1.9%から8.7%へ改善。稼ぎ頭はエンターテイメント事業(セグメント利益46.9億円)で、そのうちTCG売上は270億円と過去最高を更新。一方スポーツ事業は売上63億円・利益1.7億円と縮小(利益は前期比▲60.8%)。営業CFは58億円と純利益34億円をキャッシュが上回り、利益の質は高い。有利子負債を約153億→約116億へ圧縮しつつ現金250億を確保、実質PERは約9.4倍。株価336円・PBRは0.96倍で純資産に近い水準。数字は回復基調だが、利益急伸が一過性かどうかが見どころで、割安/割高の断定は避ける。
15 4194ビジョナル株式会社情報・通信業 -4.2%
無借金・高収益の採用プラットフォーム創業者支配型+自己資本比率70.5%+営業利益率26.75%−筆頭株主 南 壮一郎 34.94%(特別決議拒否権級)
何で稼ぐ会社か:管理職・専門職向けの会員制転職サイト『BizReach』が中核で、企業・ヘッドハンター・求職者の三者から課金する。同社開示では連結売上801億円のうちBizReach事業が686億円(85.6%)を占め、依存度は高い。 もっと見る
財務の骨:5期連続増収(287→801億円)、営業利益率26.7%、自己資本比率70.5%、有利子負債はほぼゼロで現金727億円のネットキャッシュ体質。営業CFが純益を上回り(税前益227億に対し営業CF196億)、利益はキャッシュで裏付けられている。HRMOSやIncubation(M&A・セキュリティ等)は先行投資段階で、同社開示ではIncubationセグメントは16.9億円のセグメント損失。支配と出口:創業者の南壮一郎氏が34.94%を保有し、単独で特別決議を拒否できる水準。配当は無配で内部留保・M&A再投資を優先。数字は極めて強いが、価格前提の評価は留保する型。
16 4493株式会社サイバーセキュリティクラウド情報・通信業 -4.1%
サブスク型WAFの高収益成長・増資で無借金化した複合型+自己資本比率75.57%+営業利益率21.69%
何で稼ぐ会社か:Webサイトを攻撃から守るクラウド型防御サービス(攻撃遮断くん、WafCharm、CloudFastenerなど)を月額課金で提供するサイバーセキュリティ専業。 もっと見る
継続課金の残高を示すARRは同社開示で約50.0億円(前年比22.0%増)。財務の骨:2025年12月期は売上50.8億円(前期比31.8%増)・営業利益11.0億円(同42.5%増)・営業利益率21.7%で、利益成長が売上成長を上回る。自己資本比率は前期55.3%から75.6%へ急改善したが、これは稼いだ利益だけでなく新株発行18.5億円が主因で、期末現金は39.8億円へ増えた。営業CFが純益を裏打ちし利益の質は高い。支配/出口:筆頭株主のファンドでも9.17%と分散、浮動株65%と流動性は厚い。増収増益・高収益・実質無借金に近い姿で、数字の見た目は良い。ただしM&Aで膨らむのれん(4.4億円)と、増資による自己資本改善の性質は割り引いて読むべき局面。
17 4165株式会社プレイド情報・通信業 -3.3%
赤字連続からの黒字転換SaaS成長型+直近5期連続増収+営業増益>増収(+448.8%>+21.9%)
顧客体験プラットフォーム「KARTE」を月額課金(サブスク)で提供する単一事業のSaaS企業。同社開示ではARR(年換算の経常収益)は約121.7億円で、売上に占める継続収益の比率が高いのが実体。 もっと見る
財務の骨は「赤字連続からの反転」。2021〜2023年は純損失(最大21億円)が続きROEも大きくマイナスだったが、2024年に黒字化、2025年は売上134億円・営業利益率10.7%・純利益11億円・ROE27.8%まで改善した。手元現金66億円に対し有利子負債18億円で実質手元資金は約48億円、自己資本比率49.3%と財務は健全化。営業CFが純益を裏打ちする点も利益の質を支える。一方で創業者・倉橋氏26.75%、上位10株主67.7%と株式は集中し、浮動株は32%程度。無配で内部留保優先。数字は明確に良化したが、成長の持続と利益率がまだ発展途上という留保付きの型と読む。
18 4477BASE株式会社情報・通信業 -2.8%
決済で稼ぐEC基盤・黒字転換とM&A拡張同時進行型+実質キャッシュ239.7億(時価総額の63%)+直近4期連続増収−のれん・無形25.8億(純資産の17%)
個人・スモールチーム向けネットショップ作成「BASE」と決済「PAY.JP」、資金調達「YELL BANK」等を束ねる決済プラットフォーマー。流通総額に対する決済手数料とサービス利用料が収益源で、赤字が続いた2021〜2023年から2024年に営業黒字化、2025年は売上207億円(前期比+29.7%)・営業利益16.8億円(同+118.2%)・純利益18.2億円へと利益成長が売上を上回った。 もっと見る
会計上の益は営業CFで裏打ちされ利益の質は高い。実質キャッシュ(現金−有利子負債)約240億円は時価総額の約6割を占め、実質PERは7.8倍と本体評価は薄い。一方で自己資本比率は29.1%→25.3%へ低下し、2025年のEストアー社子会社化でのれん13.9億円・顧客関連資産11.8億円(純資産の約17%)が乗った。創業者・鶴岡氏の保有は16.16%で浮動株は50.72%と分散。純資産の厚さと現金は安全域に見えるが、資本を薄めながらM&Aで非連続成長を狙う拡張フェーズという構造を読み違えないこと。
19 4259株式会社エクサウィザーズ情報・通信業 -2.3%
黒字化1期目のAIグロース高評価型+直近5期連続増収+営業増益>増収(+6830.4%>+22.3%)−のれん・無形9.4億(純資産の20%)
AIで社会課題解決を掲げる二本柱の会社。汎用AIソフトを売る『AIプロダクト事業』(2026/3売上49億、営業益18.7億)と、大企業向けにAI導入を伴走する『AIソリューションサービス事業』(同72億、営業益22億)を回すモデル。 もっと見る
2022/3期から5期連続増収で売上は48→120億まで伸びた一方、純損益は直近4期赤字が続き、2025/3期は減損(のれん・顧客関連資産など計24億)で純損失25.8億・自己資本比率34%まで痛んだ。転機は2026/3期で、営業利益は前期の0.2億から15.9億へ跳ね、純利益15.3億と初の黒字化。ただしこの黒字には繰延税金資産の追加計上(法人税等調整額4.6億のプラス寄与)という一過性要素も含む。純資産47.5億に対し時価総額613億、PER39.6倍・PBR13.5倍は将来成長を厚く織り込んだ水準で、支配株主は9.5%と分散、浮動株61%。数字は急改善だが、価格が織り込む成長の持続性が問われる型。
20 5892株式会社yutori小売業 -2.1%
M&A連打で急拡大するSNS発ブランド運営型+直近5期連続増収−ネットデット13.1億−のれん・無形7.3億(純資産の31%)
yutoriはZ世代向けを中心にアパレル・コスメの複数ブランドを、SNS発信を起点に自社EC(YZ Store)と小型実店舗(2026年3月末53店舗)で売る会社です。 もっと見る
売上は5期で16.3億→142.3億へ連続増収、直近期は営業利益率7.6%、営業利益10.8億と稼ぐ力は出ています。ただ拡大の中身が重要で、成長はM&Aへの依存が大きい。純資産37.3億に対しのれん7.3億+商標権6.7億(同社開示)を抱え、減損すれば自己資本を直接削ります。現金24.8億に対し借入37.9億でネットデット13.1億、自己資本比率は24.0%。純利益は前期比ほぼ横ばいで、増収に純益がついてきていない点も見えます。ZOZOが議決権16.8%の第2位株主で関連会社にあたり、代表の片石氏が23.79%を握る創業者主導型。配当は無し。数字の伸びは本物だが、のれん・借入・少ない純益という留保付きの成長型です。
21 3904株式会社カヤック情報・通信業 -1.9%
広告アプリ広告主依存の多角化クリエイティブ復調型+営業増益>増収(+199.2%>+20.1%)+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均0.99x)−実質浮動株29.2%
カヤックは「面白法人」を掲げ、スマホ向けハイパーカジュアルゲームの広告収益を核に、広告受託(面白プロデュース)、eスポーツ、地方創生(ちいき資本主義)、出版・ブライダル等を21社の子会社で束ねる多角経営。 もっと見る
稼ぎ頭はゲームで、2025年12月期の売上200.9億円のうちゲームエンタメ111.8億円が過半を占める。同社開示ではAppLovin1社への売上43.9億円(21.9%)、Mintegral13.5億円(6.8%)と、収益は海外アドネットワーク数社に集中する。財務は営業利益率が2024年の2.1%から2025年に5.3%へ、営業利益は前年比199.2%増と急回復し、営業CFが純益をほぼ裏打ち(利益の質は高い)。自己資本比率42.5%、ネットキャッシュ約20億円と手元は厚い一方、有利子負債32.3億円やのれん4.5億円も抱える。創業者柳澤氏23%を軸に上位10株主で69.5%、浮動株は29.2%と薄い。数字は復調したが、稼ぐ構造は外部プラットフォーム次第という留保付きの型。
22 3479株式会社TKP不動産業 -1.1%
M&A急拡大・借入で膨らむ空間再生流通型+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均1.00x)−ネットデット335.5億−支配株主 株式会社リバーフィールド 53.48%
貸会議室・シェアオフィス(フレキシブルオフィス)を全国展開し、ホテル・料飲・イベント等を束ねる『空間再生流通事業』が主力。近年はリリカラ(内装材)、ノバレーゼ・エスクリ(ブライダル)を相次いで子会社化し、2026年2月期は売上1,143億円(前期比93%増)・営業利益103億円と急拡大した。 もっと見る
ただし純利益122億円のうち約119億円は日暮里ホテル信託譲渡による特別利益で、営業ベースの実力とは分けて見る必要がある。財務は現金454億円に対し有利子負債789億円でネットデット335億円、自己資本比率は29.3%まで低下。M&Aで積んだのれん58億円・商標権52億円を抱え、減損損失も当期10億円計上。営業利益とROE(26.9%)を重視指標に掲げるが、支配株主リバーフィールドが53.5%を握り実質浮動株は18.6%、配当は創業以来無配で自己株取得中。数字の伸びは本物だが、借入とのれん依存の拡大局面という留保が要る型。
23 7806株式会社MTGその他製品 0.1%
V字回復した美容機器ブランドの高成長織り込み型+直近5期連続増収+営業増益>増収(+225.5%>+37.5%)−実質浮動株27.14%
ReFa(美容ローラー・ヘアケア)とSIXPAD(EMSトレーニング機器)を柱に、EC・美容室卸・百貨店/量販店・海外と多彩な販路で美容・健康機器を売る会社。財務は5期連続増収で、売上は428億→988億へ。 もっと見る
特に直近期は営業利益率が前期4.6%から10.8%へ跳ね、純利益は79億、ROEも16.6%まで回復した(過去には利益率低迷期あり)。自己資本比率は67.8%と厚めだが、期中に財務制限条項付シンジケートローンで有利子負債が3,714百万円に増え、現金は減少傾向。セグメント別(同社開示)ではダイレクトマーケティング・プロフェッショナル・リテールが利益の柱で、海外とスマートリングは赤字。創業者・松下剛氏が28%を握り、上位10株主で72%、実質浮動株は27%と薄い。数字は急回復し良好だが、価格には高成長の織り込みが乗っており(PER22倍・PBR3.5倍)、『安いから安全』の型ではなく『回復した成長を株価がどこまで前提にしているか』を問う型。
24 2936ベースフード株式会社食料品 0.2%
赤字続きから黒字化した完全栄養食D2C転換初年度型+営業増益>増収(+59.3%>+-0.3%)+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均1.09x)−5期累計 営業CF -13.9億−実質浮動株21.31%
「完全栄養の主食」を掲げるベースフードは、パン(BASE BREAD)やクッキー等を外部委託で製造し、自社EC・他社EC・卸で売るファブレスのD2C食品会社です。 もっと見る
自社EC注文の約99%が定期購入で、会員は23.5万人、継続率96.5%(同社開示)と顧客基盤は積み上がっています。財務の骨は転換途上。2022〜2024年2月期は毎期赤字(累計で数十億円規模の純損失)でしたが、2025年2月期に営業黒字化、2026年2月期は売上152億円(前期比0.3%減)でも営業利益2.17億円(同59.3%増)・純利益2.62億円へ増益。純資産は薄いものの回復(自己資本比率33.8%)し、現金約19億円で借入641百万円を上回るネットキャッシュ状態です。ただし営業CFは黒字化したばかりで、5期累計の営業CFはなおマイナス。創業者橋本氏が32.61%を握り浮動株は21.31%と薄い。PER68.7倍・PBR13.3倍は「黒字化初年度の期待込み」の水準で、安さではなく成長織り込みの型です。
25 4176株式会社ココナラ情報・通信業 0.7%
黒字転換したスキル売買サイトの二層成長型+直近5期連続増収+営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均7.32x)−のれん・無形12.4億(純資産の58%)
個人の知識・スキルを売買する場「ココナラスキルマーケット」を核に、手数料(出品者20%・購入者5%)で稼ぐプラットフォームが実体。売上は5期連続で伸び、直近2025年8月期は94.1億円(前期比42.8%増)まで拡大した。 もっと見る
中身は二層で、同社開示ではマーケットプレイスがセグメント利益5.5億円(=黒字の稼ぎ頭)、人材紹介の『エージェント』は2.7億円の赤字。全体の営業利益率は2.7%と薄く、成長を売上の伸びが支える構造。財務面はM&A由来ののれん・顧客関連資産12.4億円が純資産(BPS×株数で約21億円)の約6割を占め、減損が起きれば自己資本を直接削る点が留保。ただし営業CFは純益を継続して裏打ちし、ネットキャッシュ17.1億円で借入1,224百万円をカバー。銀行借入には債務超過・2期連続赤字を禁じる財務制限条項が付き、黒字維持が契約上の要請でもある。配当は無配で内部留保を再投資に回す方針。数字は改善したが、収益性の薄さとのれんの重さが同居する型。
26 4375セーフィー株式会社情報・通信業 2.7%
シェア首位クラウド映像SaaSの黒字化入口型+自己資本比率75.0%+直近5期連続増収−営業赤字−5期累計 営業CF -31.8億
セーフィーは録画型映像プラットフォーム『Safie』を提供する会社です。カメラ機器を売り(スポット収益)、月額のクラウド録画・通信・AI解析で継続課金する(リカーリング収益)二本立てで、同社開示ではリカーリング131.1億円・スポット59.1億円、課金カメラ35.4万台、稼働台数ベースの国内シェア約55.3%と首位。 もっと見る
売上は5期連続増収(84.6→190.3億円)で、自己資本比率75%・実質無借金と財務の土台は堅い。ただし収益構造は転換途上で、2024年12月期まで営業赤字が続き、直近も営業損失0.8億円。最終黒字(純利益4.4億円)はNEDO補助金6.3億円を特別利益に計上した結果で、本業の利益ではない点に留意が要る。営業キャッシュは5期累計で流出しており、稼ぐ実体はまだ薄い。株価は情報として現時点823円、PER104倍・PBR5.06倍と高成長前提の値付け。数字は改善しているが、本業黒字の定着はこれからという型。
27 7049株式会社識学サービス業 3.9%
識学コンサルを源泉にM&A投資へ横展開する複合成長型+直近5期連続増収+営業増益>増収(+48.6%>+21.8%)−5期累計 営業CF -3.7億
識学(人の意識構造を分析した独自理論)を使った組織コンサルが本業。ここで稼いだ現金を元手に、長期保有型M&Aやファンド投資、プロバスケ「福島ファイヤーボンズ」運営(スポーツ)へ広げる3事業構成だ。 もっと見る
売上は5期連続増収で38.2→65.4億円、直近営業利益率は7.52%。ただ利益の中身は年ごとに大きく振れ、2023・2024期は最終赤字、営業CF(本業の現金収支)は5期累計マイナス3.7億で、稼いだ利益ほど現金が残っていない。手元現金約21億に対し有利子負債は約1億と実質的に現金超過で、自己資本比率57.4%と財務は厚い。株はグロース上場、創業者の安藤広大氏が22.51%を握るオーナー会社。TKPとの資本業務提携(自己株処分・優先引受権付与)も決議済み。数字は伸びているが、本業コンサルは減益、利益の柱がファンド売却益へ移りつつある点は留保が要る型だ。
28 9760株式会社 進学会ホールディングスサービス業 4.3%
看板は学習塾、実体はETF運用の含み損製造機型−ネットデット44.9億−5期連続最終赤字
同社は「進学会」ブランドの学習塾が看板だが、実体はセグメント開示が示す通り運用会社SG総研の有価証券運用が売上・損益を左右する構造だ。最新期の外部売上6,705百万円のうち資金運用が3,634百万円を占め、同事業のセグメント損失は1,455百万円(前期217百万円)。 もっと見る
この一項目が連結営業損失1,530百万円のほぼ全てを説明する。本業の教育関連はスクラップ&ビルドで売上1,048百万円まで縮み損失122百万円、黒字は不動産事業365百万円のみ。5期連続最終赤字でBPSは745.47→440.71へ4期連続毀損、自己資本比率も36.8%へ低下。現金34.3億に対し有利子負債79.3億でネットデット44.9億、うち筆頭株主(有)平井興産からの短期借入が5,090百万円と資金調達が支配株主に依存する。数字が悪いのではなく、稼働構造そのものが株式相場のボラティリティに人質化されており、事業会社というより運用ポジションに近い。無配。
29 9348株式会社ispaceサービス業 14.5%
月面開発・実証前ディープテック資金燃焼型−5期連続最終赤字−営業赤字拡大
何で稼ぐ会社か——月へ荷物を運ぶ「ペイロードサービス」と月面データ提供を柱に、月面開発の事業化を目指す民間宇宙企業。ただし現時点で月面着陸の成功実績はなく、収益はミッション遂行に応じて計上される途上にある。 もっと見る
財務構造の骨は明確だ。最新期(2026/3)は売上33.1億に対し営業損失115.8億(営業利益率-350%)、最終損失81.5億で5期連続赤字。5期累計の営業キャッシュフローは約-434億と、利益以前に本業から資金が出続ける。これを埋めるのは調達で、同社開示では累計598億の新株発行と累計506億の融資契約。最新期末の現預金は296.9億へ増える一方、有利子負債も294.4億まで膨らみ、営業CFで借入を返す原資はない。株価461円・PBR4.48倍は、着陸実績のない将来の月面市場への期待で成り立つ構造で、現状の利益やキャッシュ創出に裏付けられた安全域ではない。浮動株66.6%で創業者比率8.2%と支配は薄い。
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SOURCE / 出典

数値は 金融庁 EDINET の有価証券報告書と市場データから構造化・算出したものです。本ページは情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。