9557東証グロースサービス業
株式会社エアークローゼット
年初来安値 ¥148年初来高値 ¥494
¥290
2026-07-08 時点・参考値
時価総額 24.0億円
年初来 安値 / 高値
¥148 / ¥494
50日 / 200日移動平均
188 / 255
β(市場感応度)
0.47情報・シグナルではない
実測売買代金(10日)
¥8.1百万/日・出入口=流動性
平均出来高(10日 / 90日)
28,040 / 46,993
機関 / 内部者 保有
3.2 / 50.9%
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時価総額32位
24.0億円
発行済 8,276,200株
PER(実績)24位
101.4
株価÷実績EPS
PBR(実績)19位
4.44
BPS ¥65
実質PER25位
120.74
現金控除後の割安度
益回り(EBIT/EV)17位
3.60%
EBIT÷企業価値
FCF利回り19位
-11.4%
フリーCF÷時価総額
ROIC15位
10.0%
投下資本利益率
ROE(実績)27位
4.5%
有報 報告値
営業利益率24位
2.1%
営業益 1.0億
自己資本比率32位
19.6%
配当利回り
%
実績1株配当ベース
EPS(実績)
2.9
25/06期

RESULTS 直近業績(25/06期・単年)

損益(PL)
売上高
49.6
前年比 +17.6%
営業利益
1.0
前年比 +387.5%
経常利益
0.9
前年比 +268.2%
純利益
0.2
前年比 +144.3%
財政状態(BS)
総資産
27.5
前年比 +1.6%
純資産
5.5
前年比 +8.7%
現金
10.9
前年比 -24.9%
有利子負債
15.3
前年比 -2.8%
キャッシュフロー(CF)
営業CF
10.6
前年比 +32.1%
投資CF
-13.9
前年比 -78.6%
財務CF
-0.3
前年比 -118.4%
フリーCF
-2.7
前年比 -151.6%
直近1年の実額と前年比(億円)。PL=稼ぐ力/BS=財務の厚み/CF=現金の出入り。推移は下の各カードで確認できます。出所: 有報 連結PL/BS/CF
JINGI 解析 / 無料
読解タイプ黒字化初年度・投資先行の月額レンタル成長型

国内女性向けに、スタイリストが選んだ洋服を月額定額で貸すサブスク(継続課金)『airCloset』が主力。会費(月7,980〜13,980円)に加え、レンタル品の買取・中古販売・広告も収益源で、単一セグメントの会社です。売上は5期連続増収(28.9→49.6億円)、2025年6月期に営業利益1.0億円・純利益0.2億円で初の黒字化を達成しました。ただし利益率は営業2.07%と薄く、実質PER120倍・PBR4.44倍は先行きの成長を織り込んだ水準です。構造の要は現金の動き。同社開示では営業CF10.6億円に対し投資CF約▲13.9億円(うち有形固定資産取得13.3億円)と、稼いだ以上を新倉庫・レンタル用資産へ投じる投資先行型で、現金は10.9億円へ減少し有利子負債15.3億円が上回る実質純負債の状態。会計上の黒字は本物か、投資が続く限り現金は出ていく——『数字は黒字化したが留保』の型です。

✓ 直近5期連続増収✓ 営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均45.05x)▲ ネットデット4.4億▲ 実質浮動株28.3%

直近5期連続増収。売上 28.9→49.6億

営業CFが純益を裏打ち(CFO/純益 平均45.05x)。計上益がキャッシュで裏付けられる=利益の質が高い

ネットデット4.4億。現金10.9億 < 有利子負債15.3億

実質浮動株28.3%。機関サイズは出口に厚み制約(流動性・出入口)

Deep Research / 無料公開分 なぜこの株価か・罠か安全域か

一次開示(有報)から「なぜこの株価か」を一つずつ解きほぐします。各回答は結論の一文を太字にし、詳細をその後に。専門用語はできるだけ避けています(「安全域」=株価が下値を守れる余裕、「罠」=バリュートラップ=割安に見えて構造的に割安な状態)。

① まず立てる仮説(看板 vs 実体)

看板は「循環型物流を武器にしたファッションレンタルの成長株」。実体は、5期連続赤字からようやく2025年6月期に純益黒字化(純益0.2億)した転換点企業。売上は28.9→49.6億へ伸びたが、レンタル用資産への設備投資が減価償却の2.4倍とかさみ、営業CFは出ても最終FCFはマイナス。借入依存で純現金はマイナス4.4億。黒字が本物か、投資先行の一時的な谷明けかを叩く。

リサーチ1堀(真似されにくい強み)は何か。それは利益率・ROICにどう表れ、5年推移とセクター比でどちらへ動くか。事業の質

堀の候補は、洋服を仕入れ→スタイリスト選定→配送→返却→クリーニング→再提供という循環型物流の運用ノウハウと、指名可能なスタイリスト数。ただし数字は堀を裏付けていない。粗利率は48.0%と一見高いが、これはレンタル用資産の減価償却負担が原価に重くのり、営業利益率は2025年6月期でようやく2.1%。ROICは10.0%と出るが、直前まで純利益率は−12%〜−1%で、ROEは−839%(2021)→−10%(2024)→+4.5%(2025)。つまり『堀の証明』ではなく『赤字からの離陸』の途上。同業のレンタル・サブスクは在庫と物流費で薄利になりやすく、当社もその構造から抜けたとは言い切れない。

定点観測 2026年6月期に営業利益率が2%台から拡大し粗利率が維持されれば堀の実在に寄る。逆にレンタル用資産の減価償却増で原価率が悪化し粗利が下がれば、物流ノウハウが規模の経済に届いていない証拠。
リサーチ2オーナー利益(FCF)は会計純益とどう違い、その差(設備投資/運転資本/非現金)は堀の証拠か脆さの兆候か。利益の実在

オーナー利益(FCF)はマイナス2.7億で、会計純益プラス0.2億と符号が逆転する。差の主因は設備投資が減価償却の2.4倍という一点に尽きる。これは堀の証拠か脆さかで両読みできる。強気側は『会員増に合わせてレンタル用資産を積んでいるだけで、資産は繰り返し貸せる収益源』。弱気側は『黒字は営業利益ベースの薄い2.1%で、実際のキャッシュは投資に食われ続け、借入で穴埋めしている』。営業CFは純益を大きく上回る(CFO/純益10.4倍)が、これは減価償却が巨額(5.6億)だから当然で、質の高さより資本集約性の裏返し。

定点観測 設備投資が減価償却水準まで落ち着いてもFCFが黒転しなければ、成長投資でなく維持投資が重い脆さ。逆に投資一巡でFCFが継続的にプラスなら、レンタル資産が使い回せる強みの側に寄る。
リサーチ3収益源の集中/分散は(主要顧客/取引先/単一サービス/キーマン)。一本足なら、どう折れるか。依存・集中

収益は極端な一本足。パーソナルスタイリング事業の単一セグメントで、主力『airCloset』は国内在住の女性という単一ターゲット・単一サービス。折れ筋は、この女性向けサブスクの会員数が頭打ちになれば全社が同時に失速する構造。分散の芽としてairCloset Mall(家具家電レンタル)、Disney FASHION CLOSET、airCloset Dress(ドレス)、循環型物流の他社受託(レンタル受託2件・再商品化2件)を育てているが、いずれも小規模で、しかも新規事業側に減損兆候が出ている。キーマンは創業者兼支配株主の天沼氏で、経営の属人性も一本足の一部。

定点観測 MD&Aで新規事業や物流受託の売上寄与が数値として拡大すれば分散進展。逆に主力airClosetの会員増が止まり新規事業が減損に沈めば、一本足の脆さが露呈する。
リサーチ4現金を除いた実質の倍率(実質PER/PBR/益回り)はどの水準で、なぜそう出るか。純現金や自己資本の厚みなど、その水準の背景にある事実は何か。バリュエーション

現金を除いた実質倍率はさらに割高になる。純現金がマイナス4.4億のため現金控除は倍率を下げず、実質PERは120.7倍とPER101倍より高い。PBR4.44倍(BPS65.3円に対し株価290円)、益回り(EBIT/EV)3.6%で、FCF利回りはマイナス11.4%と稼ぐどころか投資でキャッシュが出ていく。この超高倍率の背景は明快——純益がわずか0.2億しかないため、あらゆる利益ベース倍率が跳ね上がる。EV/EBITDA4.27倍だけは低く見えるが、これは減価償却5.6億がEBITDAを膨らませているからで、EV/EBIT27.8倍と比べれば資本集約の重さが分かる。

定点観測 純益が数億円規模へ厚みを増せば実質PERは急低下し倍率の見え方が一変。逆に黒字が縮小・赤字回帰すれば、益回りベースの評価そのものが成立しなくなる。
リサーチ5安く見える理由は一時的な要因(悲観の行き過ぎ)によるものか、構造的な要因(=罠)によるものか。冒頭の看板vs実体の見立てを、上の証拠でどう改訂するか。両読みとそれぞれの論拠は。統合

そもそも『安く見える』銘柄ではない——実質PER120倍・PBR4.44倍で、市場は割高に評価している。冒頭の見立て(循環型物流を武器にした成長株)は、証拠でこう改訂する。強気の読み:5期連続増収(28.9→49.6億)、営業CF率の一貫改善、2025年の黒字化とROIC10%は、赤字の谷を抜けて収益モデルが立ち上がりつつある証拠で、レンタル資産と物流ノウハウが将来の複利の土台になりうる。弱気の読み:黒字は営業利益率2.1%と薄く、FCFはマイナス2.7億で借入依存、純現金マイナス、新規事業に減損兆候——黒字は投資先行が一巡した一時的な数字かもしれず、超高倍率はそれを織り込みすぎている。罠かどうかは『黒字の持続性』一点にかかる。

定点観測 翌期の営業利益率FCF・会員数が改善方向に揃えば強気の構造転換説が強まる。逆に利益率低下・FCF赤字継続・新規事業減損が出れば、黒字化は循環的な谷明けにすぎなかったと判明する。
② 結び:罠か、安全域か(証拠で見直した結論)

暫定の見立て(成長株)は、こう改訂する。実体は『5期連続赤字から2025年6月期にようやく純益黒字化した転換点企業』で、市場は実質PER120倍・PBR4.4倍と割高に評価している。強気側の論拠:連続増収、営業CF率の一貫改善、ROIC10%、創業者過半保有で利害整合。弱気側の論拠:営業利益率2.1%と薄い黒字、FCFマイナス2.7億の投資先行、純現金マイナス、自己資本比率19.6%、新規事業に減損兆候、単一サービス依存。安く見える罠でも見せかけの割安でもなく、『高い期待が薄い黒字に先行している成長期待株』。分岐は黒字の持続性と投資効率の一点に集約される。

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正常化利益・資本配分・関連当事者(富の抜き取り)・理論株価・下方シナリオ 等。各答えは開示に接地し、反証(定点観測)を必ず添えます。
情報提供であり売買を推奨するものではありません。各回答は開示事実に接地し、判断は読者に委ねます(両論・定点観測つき)。

FINANCIALS 業績推移(5期・有報)

指標21/0622/0623/0624/0625/06
売上高(百万)2,8873,3903,7404,2164,958
営業利益(百万)-36102
経常利益(百万)29-68-229-5389
純利益(百万)-345-378-354-5324
EPS(円)-69.0-66.0-43.7-6.52.9
1株配当(円)
営業利益率(%)-0.82.1
ROE(%)-839.3-117.1-63.5-10.44.5
自己資本比率(%)0.114.722.318.619.6

BALANCE SHEET 財政状態推移(5期・有報)

指標21/0622/0623/0624/0625/06
総資産(百万)1,4192,1862,5042,7102,753
純資産(百万)41323558510554
流動資産(百万)1,9101,567
流動負債(百万)1,2141,618
現金(百万)7891,1401,2521,4551,093
有利子負債(百万)1,5771,533
ネットキャッシュ(百万)-123-440
BPS(円)-669.243.768.161.665.3
自己資本比率(%)0.114.722.318.619.6
総資産の伸びと純資産の厚み、現金と有利子負債の差(ネットキャッシュ)で財務の安全性を読む。自己資本比率が高く現金>有利子負債なら財務は相対的に堅い(借入依存が小さい)。出所: 有報 連結貸借対照表

CASH FLOW キャッシュフロー推移(5期)

キャッシュフロー21/0622/0623/0624/0625/06
営業CF(百万)3531564798031,061
投資CF(百万)-798-1,029-908-778-1,390
財務CF(百万)4541,224541178-33
営業CFがプラスで安定=利益がきちんと現金化。営業CFが継続してマイナスなら本業が現金を生めていない兆候(投資CFのプラスは資産売却による場合あり)。出所: 有報 連結CF計算書

解析 / 時間軸 グラフで見る(5年の軌跡)

水準の一点でなく軌跡で読む(原則8)。稼ぐ力 → 現金 → 1株の価値 → 財政状態の順に並べています。各グラフはカーソルを載せると年ごとの数値が出ます。詳細な数値は各セクションの表に併記。

表示形式:(選択は次回も保持・%系は補助線のまま)

① 稼ぐ力 ― 成長・収益性・資本効率

売上高・純利益(億円)
-20億0億20億40億60億 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 売上高 29億 ・ 純利益 -3億22/06 ・ 売上高 34億 ・ 純利益 -4億23/06 ・ 売上高 37億 ・ 純利益 -4億24/06 ・ 売上高 42億 ・ 純利益 -1億25/06 ・ 売上高 50億 ・ 純利益 0億
売上高純利益
規模(売上)と最終利益。売上が伸び利益も連動して増えているか。差の開き=利益率の変化。
利益率トレンド(%)
-20%0%20%40%60% 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 粗利率 — ・ 営業利益率 — ・ 純利益率 -11.9%22/06 ・ 粗利率 — ・ 営業利益率 — ・ 純利益率 -11.2%23/06 ・ 粗利率 — ・ 営業利益率 — ・ 純利益率 -9.5%24/06 ・ 粗利率 47.4% ・ 営業利益率 -0.8% ・ 純利益率 -1.3%25/06 ・ 粗利率 48.0% ・ 営業利益率 2.1% ・ 純利益率 0.5%
粗利率営業利益率純利益率
利益率が安定〜上昇なら価格決定力・コスト管理が効く。低下は競争激化や一過性費用を疑う。
ROE・ROA・ROIC(%)
-1,000%-500%0%500% 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ ROE -839.3% ・ ROA -24.3% ・ ROIC —22/06 ・ ROE -117.1% ・ ROA -17.3% ・ ROIC —23/06 ・ ROE -63.5% ・ ROA -14.1% ・ ROIC —24/06 ・ ROE -10.4% ・ ROA -2.0% ・ ROIC -1.2%25/06 ・ ROE 4.5% ・ ROA 0.9% ・ ROIC 4.8%
ROEROAROIC
資本効率。ROEが高くてもROAが低ければレバレッジ依存。ROIC(投下資本利益率)は本業が投下資本をどれだけ稼ぎに変えたか=事業そのものの効率。

② 現金の生成と使い方(キャッシュフロー)

キャッシュフロー(億円)
-20億-10億0億10億20億 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 営業CF 4億 ・ 投資CF -8億 ・ 財務CF 5億22/06 ・ 営業CF 2億 ・ 投資CF -10億 ・ 財務CF 12億23/06 ・ 営業CF 5億 ・ 投資CF -9億 ・ 財務CF 5億24/06 ・ 営業CF 8億 ・ 投資CF -8億 ・ 財務CF 2億25/06 ・ 営業CF 11億 ・ 投資CF -14億 ・ 財務CF -0億
営業CF投資CF財務CF
営業CFがプラスで安定=本業が現金を生む。投資CF−は成長投資、財務CF−は返済・還元。
フリーCF(営業CF−設備投資・億円)
-4億-2億0億2億4億6億 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ フリーCF 4億22/06 ・ フリーCF 2億23/06 ・ フリーCF 5億24/06 ・ フリーCF -1億25/06 ・ フリーCF -3億
フリーCF
オーナー利益の目安。継続プラスなら配当・自社株買い・無借金化の原資。マイナス続きは要警戒。
設備投資・減価償却(億円)
0億5億10億15億 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 設備投資 — ・ 減価償却 —22/06 ・ 設備投資 — ・ 減価償却 —23/06 ・ 設備投資 — ・ 減価償却 —24/06 ・ 設備投資 9億 ・ 減価償却 6億25/06 ・ 設備投資 13億 ・ 減価償却 6億
設備投資減価償却
再投資の強度。設備投資が減価償却を上回る=成長投資の局面、下回る=維持・回収局面。資産の重い/軽いビジネスかも見える。
利益の質(営業CF÷純利益・倍)
-20倍0倍20倍40倍60倍 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 営業CF/純利益 -1.03倍22/06 ・ 営業CF/純利益 -0.41倍23/06 ・ 営業CF/純利益 -1.35倍24/06 ・ 営業CF/純利益 -15.09倍25/06 ・ 営業CF/純利益 45.05倍
営業CF/純利益
1倍前後以上なら利益がきちんと現金化。継続して1倍を大きく下回ると会計利益と現金の乖離を疑う。

③ 1株の価値と株主還元

EPS(1株利益・円)
-80円-60円-40円-20円0円20円 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ EPS ¥-6922/06 ・ EPS ¥-6623/06 ・ EPS ¥-4424/06 ・ EPS ¥-625/06 ・ EPS ¥3
EPS
1株あたりの稼ぐ力。右肩上がりが理想。増資による希薄化で伸び悩むなら発行株数も確認。
配当・配当性向
0円0.5円1円0%0.5%1% 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 1株配当 ¥0 ・ 配当性向 —22/06 ・ 1株配当 ¥0 ・ 配当性向 —23/06 ・ 1株配当 ¥0 ・ 配当性向 —24/06 ・ 1株配当 ¥0 ・ 配当性向 —25/06 ・ 1株配当 ¥0 ・ 配当性向 —
1株配当配当性向
無配(配当実績なし)。利益を配当に回さず事業へ再投資する会社に多く、成長企業に典型。配当性向は算定対象外。

④ 財政状態・安全性(バランスシート)

総資産・純資産(億円)
0億10億20億30億 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 総資産 14億 ・ 純資産 0億22/06 ・ 総資産 22億 ・ 純資産 3億23/06 ・ 総資産 25億 ・ 純資産 6億24/06 ・ 総資産 27億 ・ 純資産 5億25/06 ・ 総資産 28億 ・ 純資産 6億
総資産純資産
規模の拡大と純資産(自己資本)の厚み。純資産が着実に増えていれば毀損より蓄積のフェーズ。
BPS・自己資本比率
-800円-600円-400円-200円0円200円0%10%20%30% 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ BPS ¥-669 ・ 自己資本比率 0.1%22/06 ・ BPS ¥44 ・ 自己資本比率 14.7%23/06 ・ BPS ¥68 ・ 自己資本比率 22.3%24/06 ・ BPS ¥62 ・ 自己資本比率 18.6%25/06 ・ BPS ¥65 ・ 自己資本比率 19.6%
BPS自己資本比率
BPS(1株純資産)の積み上がり=内部留保の蓄積。自己資本比率が高いほど財務の安全度が高い。
流動資産・流動負債(億円)
0億5億10億15億20億0%50%100%150%200% 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 流動資産 — ・ 流動負債 — ・ 流動比率 —22/06 ・ 流動資産 — ・ 流動負債 — ・ 流動比率 —23/06 ・ 流動資産 — ・ 流動負債 — ・ 流動比率 —24/06 ・ 流動資産 19億 ・ 流動負債 12億 ・ 流動比率 157.4%25/06 ・ 流動資産 16億 ・ 流動負債 16億 ・ 流動比率 96.9%
流動資産流動負債流動比率
短期の支払い余力。流動資産が流動負債を十分上回る(流動比率が高い)ほど短期の安全性が高い。
固定資産・固定負債(億円)
0億5億10億15億0%100%200%300% 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 固定資産 — ・ 固定負債 — ・ 固定比率 —22/06 ・ 固定資産 — ・ 固定負債 — ・ 固定比率 —23/06 ・ 固定資産 — ・ 固定負債 — ・ 固定比率 —24/06 ・ 固定資産 8億 ・ 固定負債 10億 ・ 固定比率 156.9%25/06 ・ 固定資産 12億 ・ 固定負債 6億 ・ 固定比率 213.9%
固定資産固定負債固定比率
長期の資産と負債(固定資産=総資産−流動資産、固定負債=総負債−流動負債)。固定比率(固定資産÷自己資本)が100%以下なら長期資産を自己資本で賄えており財務は保守的。
現金・有利子負債(億円)
0億5億10億15億20億 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ 現金 8億 ・ 有利子負債 —22/06 ・ 現金 11億 ・ 有利子負債 —23/06 ・ 現金 13億 ・ 有利子負債 —24/06 ・ 現金 15億 ・ 有利子負債 16億25/06 ・ 現金 11億 ・ 有利子負債 15億
現金有利子負債
手元資金と借金の推移。現金が有利子負債を上回れば実質無借金。借金が膨らむトレンドは財務リスク。
ネットキャッシュ(現金−有利子負債・億円)
-5億0億5億10億15億 21/0622/0623/0624/0625/0621/06 ・ ネットキャッシュ 8億22/06 ・ ネットキャッシュ 11億23/06 ・ ネットキャッシュ 13億24/06 ・ ネットキャッシュ -1億25/06 ・ ネットキャッシュ -4億
ネットキャッシュ
現金から借金を引いた実質手元資金。プラスで増加=手元の純現金が厚いことを表す。マイナスは有利子負債が現金を上回る状態。
出所: 有価証券報告書(主要な経営指標等・本表)を構造化し算出。原則8=時間軸で読む。情報提供であり売買推奨ではありません。

解析 / 時間軸 5年軌跡(スナップショットが隠す推移)

指標21/0622/0623/0624/0625/06
純利益率(%)-11.9-11.2-9.5-1.30.5
ROE(%)-839.3-117.1-63.5-10.44.5
ROA(%)-24.3-17.3-14.1-2.00.9
総資産回転(回)2.031.551.491.561.80
営業CF率(%)12.24.612.819.021.4
営業CF/純益(倍)45.05
配当性向(%)
売上 前年比(%)17.410.312.717.6
純資産 前年比(%)686.672.7-8.68.7
単年の水準でなく軌跡(時間軸)で読む層。増収率・純資産の前年比・営業CF率の年次推移から、加速か失速か・蓄積か毀損かを見る。出所: 有報 主要な経営指標等(5期)。原則8=時間軸。

解析 / 数値 数値で見る質(FCF・資本効率・複利)

FCF(オーナー利益)
-2.7
FCF利回り19位
-11.4%
ROIC15位
10.0%
EV / EBITDA
4.27
粗利率
48.0%
アクルーアル比率
-38.0%
売上CAGR
14.5%
EPS CAGR
%
FCF・資本効率(ROIC/EV倍率)・複利(CAGR)・利益の質(アクルーアル)を一次データから算出。売上CAGRとEPS CAGRの差は成長が1株利益に乗っているかの目安、アクルーアル比率が大きく+なら会計利益とキャッシュの乖離に留意。赤字・CF流出時は該当指標を算定せず「—」で示す。情報提供であり売買推奨ではありません。

解析 / 数値(全量) 全数値指標

利益の質・収益性
純利益率
0.5%
ROA
0.9%
総資産回転
1.80
実効税率
2.6%
現金変換(CFO/営業益)
10.36
CFO/純益(平均)
45.05
累計営業CF
28.5
FCFマージン
-5.5%
EV・資本コスト・複利
EV
28.4
EV/EBIT
27.75
EV/売上
0.57
益回り(EBIT/EV)
3.6%
維持capex(capex/減価)
2.37
BPS CAGR
%
ソルベンシー・還元・希薄化
流動比率
0.97
純負債/EBITDA
0.66
インタレストカバレッジ
6.0
債務返済年数
1.4
配当性向
%
連続増配
希薄化率
0.35%
浮動株時価
6.8
すべて一次データ(有報+株価)から算出。赤字・CF流出時は該当指標を算定せず「—」で示す(割高・割安の断定はしません)。情報提供であり売買推奨ではありません。

解析 のれん・無形/減損リスク

のれん
—億
顧客関連資産
—億
無形合計 0.0億(のれん+顧客関連)。M&Aで積んだ無形が相応にあり、事業の趨勢が崩れると減損リスクが自己資本に効く点に留意。出所: 有報 連結BS

解析 大株主・浮動株(出入口)

浮動株比率
28.3%
発行済−上位10−自己株
支配株主
天沼 聰
16.8% 保有
1. 天沼 聰16.8%
2. Monoful Pte. Ltd.13.4%
3. 寺田倉庫株式会社10.2%
4. 住友商事株式会社9.7%
5. MLPFS CUSTODY ACCOUNT9.7%
6. 前川 祐介3.8%
7. 株式会社SBI証券2.6%
8. 小谷 翔一1.9%
9. 中園化学株式会社1.9%
10. 株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.8%
上位10で 71.7%・発行済 8,276,200株・自己株 —株・浮動株 2,342,300株・株主 2,721名。所有者別(単元): 外国人 24.0% / 機関 5.8% / 個人 43.9%。浮動株が薄く出来高次第で値が飛びやすい=出入口の狭さに留意。出所: 有報 大株主の状況/所有者別状況

解析 / 統治 統治・資本の使い方

政策保有株式(簿価合計)0.0百万円(0銘柄)
役員報酬総額 / 役員数74.7百万円 / 9名
平均年間給与(提出会社)571万円
従業員数(連結)79名
政策保有株式の多寡は資本効率と少数株主への向き合い方の手掛かり、役員報酬・平均年収の推移はコスト構造と人的資本の変化を映す。出所: 有報(コーポレート・ガバナンス/従業員の状況)。

PROFILE 会社概要

代表者代表取締役社長兼CEO 天沼 聰
本社所在地東京都港区南青山三丁目1番31号
市場 / 業種東証グロース / サービス業
決算期6月
上場日
親会社
監査法人Mooreみらい監査法人
従業員数(連結)79名
EDINETコードE37796
英名

解析 実質キャッシュ → 実質PER(安全域)

時価総額
24.0億
実質キャッシュ
-4.4億
現金/時価
-18%
実質PER25位
120.74倍
現金-4.4億=時価総額の約-18%。これを除いた実質PERは 120.74倍で、見かけのPER(101.4倍)と対比=キャッシュの厚みで測る安全域情報提供であり売買推奨ではありません。

解析 / 参考 理論株価:各手法の考え方

EPV(収益力価値) — 今の利益が成長ゼロで続くと仮定した保守的な内在価値。下限の物差し。成長企業では低めに出やすい。
配当割引(DDM) — 将来の配当を現在価値に割り引いた価値。配当が安定した会社に向き、低・無配だと過小評価に振れやすい。
正常化EPS×正当PER — 一過性をならした「平常時の1株利益」に、妥当と考える倍率を掛ける。前提のPER次第で大きく動く。
成長考慮(割引) — 正常化EPSに成長を織り込んで割り引く。割引率>成長率のときだけ成立。
この銘柄は収益系の理論値算定が困難です。収益系の理論値は算定困難・参考外(正常化利益が非正)。参考として資産の下値(BPS・NCAV)は財務・BSのカードをご覧ください。情報提供であり、割安/割高の断定や売買の推奨ではありません。

解析 / 監視 適時開示タイムライン(継続監視の起点)

新しい開示が出るたびに仮説(テーゼ)を読み直す継続監視の情報元。各行から EDINET の提出書類を開けます。有料プランでは開示が積まれるたび「テーゼは生きているか」を再検証します。出所: EDINET 提出書類一覧

SOURCE 一次開示 原文(有価証券報告書・抜粋)

事業の内容— EDINETより引用 ↗
3 【事業の内容】 (1) 事業概要当社は、国内在住の女性に対して、スタイリストが一人一人の顧客の好みに合わせた洋服を選定(パーソナルスタイリング)し個宅に向けて配送しレンタルするサービス「airCloset」を主として提供しています。「airCloset」は非対面で顧客にパーソナルスタイリングを提供する事業として2015年2月にリリース致しました。当サービスは洋服を循環的に活用するシェアリングエコノミーの要素や継続課金制のサブスクリプション型のビジネスモデルを採用していることが特徴です。「airCloset」はメーカー、ブランド等のアパレル事業者と顧客とを引き合わせるプラットフォームとしての機能を有しており、かつ、レンタル中の洋服で気に入ったものについては購入することも可能な機能を備えています。洋服を着ることに関わる移動や選択・メンテナンスや購入(所有)までさまざまな機能を統合したFaaS形式(※1)サービスです。「airCloset」リリース以降も継続的にPDCAサイクル(※2)を回すことで、機能改善及び新規機能の追加を行ってまいりました。代表的な機能改善及び新規機能追加の例としては、顧客が好みのスタイリストを指名できる「スタイリスト指名オプション」機能の追加や、レギュラープランの2倍の量の洋服をレンタルできる「ダブルレンタルオプション」、洋服と合わせたアクセサリーをレンタルできる「アクセサリーオプション」の追加などが挙げられます。当社の事業構造は洋服を仕入れ、パーソナルスタイリングによって付加価値を高めて提供することでレンタル利用料および販売売上(買取料)にて収益化を目指すビジネスと言い換えることもできます。 また、当社では生活家電や寝具など比較的高額なライフスタイル商材を試して購入する「airCloset Mall」などの事業を提供してきました。今後も、当社の事業を推進することにより、アパレル業界、日本の経済社会に対する貢献をしたいと考えております。なお、当社はパーソナルスタイリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ※1 FaaSとは、Fashion as a Serviceの略称であり、洋服の所有・利用に関わる様々な機能(選択・比較・コーディネート・購入・試着など)をサービス提供側が用意し、利用者がそのニーズに応じて利用していくサービス提供基盤のことを指します。※2 PDCAサイクルとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようとする活動のことを指します。 ■ airClosetの事業構造※ 無料会員とはメールアドレスによる登録で、取り扱いアイテムの閲覧やエコセールへの参加などが可能な会員属性のことを指します。 (2) サービス概要 ① ファッションレンタルサービス「airCloset」について「airCloset」は国内居住の女性をターゲットに、一人一人の顧客の好みに合わせてスタイリストが選定した洋服をレンタルするサービスとして2015年2月より提供開始しております。洋服のスタイリングを含む顧客とスタイリストのコミュニケーションは非対面のオンラインで行われることが特徴です。レギュラープランでは、月額定額制で、1度に3着の洋服をコーディネートし、顧客の指定する住所に郵送します。顧客は受け取った洋服を職場や女子会・ママ会といった日常シーンで着用し、楽しむことが可能です。着用を終えた洋服は専用の返送方法にて当社委託先の倉庫に返却し、返却を確認できた時点でまた次の洋服を当該顧客に配送するというサイクルを繰り返します。返却された洋服のクリーニング・メンテナンスは利用料金の範囲内で当社委託先の協力会社にて行うため、顧客に不要な手間をかけさせない点にも工夫があります。また、レンタルされた洋服は顧客の手元での着用時または返却後に在庫として存在する場合には、購入することもできるため、レンタル衣類の試着サービスとしてだけでなく、洋服の新たな購入方法としても利用されています。自分の好みやサイズを登録するだけでプロのスタイリストが選定した洋服が届き、その洋服を日常生活で楽しみ、利用後はそのまま返却するだけでまた次の洋服が届く。手軽にたくさんの「洋服との新しい出会い」を得られることをサービスの中心的な価値としています。 「airCloset」の顧客の年齢層は20代から50代女性と幅広く、特に30代後半から40代が中心となっています(2024年6月時点)。中でも働く女性が92.8%(2024年6月時点)、子供を持つ女性が55.8%(2022年4月時点)を占める等、仕事や育児に時間が割かれており、自身の洋服選びの時間に悩む女性が賢くファッションを楽しむために利用しているケースが多く見られます。顧客の年収については400~600万円の層が約37%と多くみられます(2021年10月時点)。また、2022年4月実施の顧客アンケートでは、時間的制約や手段的制約によって買い物に行きたくてもいけない(71.6%)、洋服のコーディネートや着こなしに迷ったことがある(92.0%)などの顧客層の悩みが抽出されており、これらの課題を解決するためのサービスとしても活用されています。 当サービスの主な収益構造は、「airCloset」サービスの提供による顧客から得られる月額の会費収入です。会費収入は主に10,980円/月のレギュラープラン、7,980円/月のライトプランと13,980円/月のライトプラスプランそれぞれのプランに利用登録をした会員を通じて得られるものであり、サブスクリプション型で提供しています。これらに加えてレギュラープランの2倍の洋服レンタル機会を得られるダブルレンタルオプション(9,680円/月)や洋服だけでなくアクセサリーをレンタル対象に追加できるアクセサリーオプション(1,100円/回)、好みのスタイリストを直接指名できるスタイリスト指名オプション(550円/回)、コーディネートに用いる洋服のブランドを指定できるブランドセレクトオプションなどのアップセル・クロスセル(※)によるさらなる収益機会の獲得を見込むことが出来ます。なお、レギュラープランは返却する都度、何度でも次の洋服がレンタルできるプラン、ライトプランは月に1度、3着1セットの洋服をレンタルできるプラン、ライトプラスプランはXS~3Lの洋服が月に1度、5着1セットでレンタルできるプランとして提供しています。また、個人ではなく法人単位のレンタルサービスも提供しております。また、月額の会費収入とは別に、レンタル中の商品を現状有姿で買い取る際に得られる販売収入、レンタル提供が終了したアイテムを販売する「エコセール」、各顧客への洋服の配送の際に行う企業広告のサンプリングや梱包資材へのデザイン広告等を請け負う広告収入などがあります。 ※ アップセルとは、当社が現在提供している商品やサービスに加えて、質及び金額ともにより上位の商品やサービスを提供し、利用者が現在利用する商品やサービスに代わり上位の商品やサービスを購入することをいいます。一方で、クロスセルとは、利用者が現在利用している商品やサービスに追加して、別の商品やサービスを購入することをいいます。 ■ 「airCloset」の料金体系 「airCloset」がパーソナルスタイリングにより提供する顧客体験(UX:User Experience)には、先に試して気に入った洋服だけを購入する価値やデザインの新旧やブランドネームによることなく自身にとって「似合う」洋服を購入する価値、また洋服を購入するだけでなくレンタルサービスそのものを楽しむ価値の3つの新しい価値が含まれます。具体的には、月額会員の半数は「airCloset」を通じて洋服を購入した経験があり、その販売率は期間中の配送着数に対して約6%となっています(2024年6月期実績)。また、ブランドやデザインの型式は顧客評価や販売率に関わらず、顧客自身が現状有姿の商品そのものの品質を好んだ際に購入されています。別のアンケートでは、普段購入していないブランドの洋服を「airCloset」を通じて体験した、という顧客が約90%いることも分かっています(2021年2月時点調査)。さらに、利用期間が6か月を超えるロイヤル会員が全会員数の65%超を占めており(2025年6月末時点)、洋服の購入後も継続して当社サービスを利用していることも分かっています。サービスを利用するたびに体験価値が重ねられるため、月額会員の退会率は登録当初から約3か月を境に緩やかになっていきます。■ 会員獲得について「airCloset」には月額会員のほか、メールアドレスを登録し当社からサービス関連情報を受け取ることのできる無料会員という会員属性が存在します。無料会員はレンタルサービスの利用はできませんが、当社の実施するセール等の機会に洋服を購入することが可能です。無料会員は月額会員への転換の見込みのある顧客として事業成長の先行指標となっております。継続的なマーケティング活動を通じて認知度の向上に取り組んでおり、特に、春・秋にサービスへのニーズが高まることから、重点的にマーケティング活動を実施しております。この結果、2025年6月末時点では月額会員4万人と月額会員数は順調に成長し、無料会員140万人が登録されています。 ■ 無料会員数・月額会員数の推移 当社の事業は、顧客との洋服の好みのやり取りを通じた長期的な利用を
事業等のリスク— EDINETより引用 ↗
3 【事業等のリスク】本書に記載した当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性がある事項及びその他の投資者の判断に影響を及ぼすと考えられる事項には、以下のようなものがあります。 また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社はこれらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。具体的には、当該リスクを把握し、管理する体制・枠組みとして当社内にリスク・コンプライアンス委員会を設置し、対応いたします。詳しくは「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 a.企業統治の体制の概要 ホ) リスク・コンプライアンス委員会」をご参照ください。なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、別段の記載がない限り、本書提出日現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 〈市場に関するリスク〉 (1) インターネット関連市場について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:大)当社はインターネットを介してアパレル商品をレンタルするパーソナルスタイリングEC事業「airCloset」を主力サービスとして提供しており、5Gなどの新しい規格を含むブロードバンド環境の普及によりインターネット関連市場が今後も拡大していくことが事業展開の基本条件であると考えております。しかしながら、新たな法的規制の導入、技術革新の遅れ、利用料金の改定を含む通信事業者の動向など、予期せぬ要因によりインターネット関連市場の発展が阻害される場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 競合優位性について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:小)当社はインターネット通信販売事業者として、単なるアパレル商品のレンタル・販売を行うだけでなく、サイトの利便性を高め、また各ブランドと良好な関係を保ちつつ、ユーザーにパーソナルスタイリングを提供することによって、競合優位性を有していると考えております。関連市場の拡大に伴い、各ブランド自身によるパーソナルスタイリング・ファッションレンタル事業への展開、競合他社による新たな付加価値サービスの提供等がなされる可能性がありますが、当社独自に開発したファッションレンタル物流の構築や所属スタイリストの数的優位性など、参入障壁は高く、重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する可能性は高くないものと考えております。 〈事業運営に関するリスク〉 (3) 物流機能について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:大)当社は、ユーザー数の増加に応じて必要在庫数、必要作業スペース等が増加するため、倉庫・スタッフ等の拡充を行っておりますが、これらを適時に行えなかった場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、物流拠点を設置している地域において、地震、台風等の自然災害が発生したことにより物流拠点が被害を受けた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。ただし、クリーニングノウハウは当社に蓄積されており、かつ緊急時に依頼可能な工場を事前に確保するなど、クリーニング工場の分散化の余地を残していること、また物流拠点に火災保険を付保していることなど、オペレーション・財務両面で復旧を速やかに行い当該リスクを最小化する手段を備えています。 (4) 特定の業務委託に対する依存度の高さについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:中)当社は商品に対するクリーニングの実施やメンテナンス等の業務、また商品のユーザーとの間の受配送について、特定の第三者に委託しております。本書提出日現在において当該委託業者との間に問題は生じておりませんが、今後において取引条件等の変更があった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、特に重要なリスクと認識しておりますが、顕在化するリスクは高くないものと認識しております。関連する委託業務の実施ノウハウの内製化や、一部の委託企業とは資本業務提携を結ぶなど良好な関係を維持継続できるよう努めております。 (5) 在庫リスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:中)当社が保有する大部分の商材については、(特に「airCloset」において)当社自ら仕入れを行い自社の資産として保有したうえでレンタル・販売を行う買取型の仕入れ形態をとっております。これらの仕入れを行う際は、市場の流行・顧客の嗜好を考慮しておりますが、市場の流行・顧客の嗜好の変化により、商品の需要状況が当社の想定していたものと大きく異なる結果、レンタル用資産の減損を実施することとなった場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 仕入リスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中)当社は、「airCloset」で提供するアパレル商品をメーカーや商社を通じて仕入れており、仕入先各社との関係は良好であり何ら問題は生じておりませんが、今後ブランドの事業方針や戦略等の見直しが行われた場合、仕入先の経営状況が変化し財務内容が悪化した場合、当社との取引関係の悪化等を起因とした商品供給量の減少が行われる場合、または契約の不履行もしくは取引の中止等があった場合には、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。ただし、「shareCloset」のスキームを利用した中古市場からの買取の道を深めるなど、将来的な調達経路の開発も進めております。さらに当社は、古物商免許を取得しており、従たる調達手段として前述した中古市場からの買取を行う場合にも適法・適切な対応を取ることが可能となっております。上記リスクが顕在化する可能性は高くないものと考えておりますが、引き続きリスクの低減に努めてまいります。 (7) 月額会員数について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中)当社事業において重要なKPIに定めている月額会員数について、本項「事業等のリスク」記載のリスクが顕在化した場合、またはその他不測の事態が生じた場合に新規会員獲得が計画通りに実現できない可能性があります。また、計画以上に既存会員の減少が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。すべてのリスクの発生可能性を未然に防ぐ合理的な手立てはないものと考えておりますが、かかる事象が生じた場合にも、適切な経営判断ができるよう常に社内外の情報収集を行っていくとともに、社内外の各組織・関連機関との関係を維持・向上できるよう努めてまいります。 (8) 固定資産(主にレンタル用資産)の減損について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中)当社では、固定資産の減損に係る会計基準に従い、定期的に保有資産の将来キャッシュ・フロー等を算定し、減損損失の認識・測定を行っております。経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等により、対象となる資産に減損損失を計上する必要が生じた場合、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) システムトラブルについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:大)当社はユーザーとの接点についてインターネットサイトやスマートフォンアプリを主たる方法として採用しており、事業の安定的な運用のためのシステム強化及びセキュリティ対策を行っております。しかしながら、地震、火災等の自然災害、事故、停電など予期せぬ事象の発生によって、当社設備又は通信ネットワークに障害が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社のサービスは外部クラウドサーバAmazon Web Service社が提供するサービス(以下、「AWS」という。)を利用して提供しており、AWSの安定的な稼働が当社の事業運営上、重要な事項となっております。これまでのところ、当社においてAWSに起因する重大なサービスの停止やトラブル等は起こっておりませんが、システムエラーや人為的な破壊行為、自然災害等の当社の想定していない事象の発生によりAWSが停止した場合には、顧客への損害の発生やサービスに対する信頼性の低下などにより、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性がありますが、顕在化のリスクは高くないと認識しております。当社では、AWSが継続的に稼働しているかを随時モニタリングしており、障害の発生またはその予兆を検知した場合には、当社の役職員に連絡が入り、早急に復旧するための体制を整備しております。AWSはFISC安全対策基準(注)を満たす安全性を備えております。(注)FISCとは、金融庁が金融機関のシステム管理体制を検査する際に使用する基準のことを指します。 (10) 洋服の仕入価格の上昇について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:中) 原材料価格の上昇や円安の進行等など様々な要因により、当社が仕入れを行っているアパレル商品の仕入コストの上昇等が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、仕入コストの上昇については「 (6) 仕入リスクについて」に記載の対応を進めるとともに、お客様一人当たりに必要な洋服
経営者による分析(MD&A)— EDINETより引用 ↗
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況(資産)当事業年度末における流動資産は1,566,946千円となり、前事業年度末に比べ343,316千円減少しました。これは主に、設備投資の実施に伴う現金及び預金の減少361,903千円によるものであります。固定資産は1,186,049千円となり、前事業年度末に比べ385,825千円増加しました。これは主に、年間を通じての月額会員数の増加に応じて、必要在庫数が増加したことに伴いレンタル用資産が229,237千円増加したことに加え、新倉庫の稼働開始により建物が152,218千円増加したことによるものであります。この結果、総資産は2,752,996千円となり、前事業年度末に比べ42,508千円増加しました。(負債) 当事業年度末における流動負債は1,617,852千円となり、前事業年度末に比べ404,305千円増加しました。これは主に、短期借入金の増加155,177千円及び1年内返済予定の長期借入金の増加200,000千円によるものであります。固定負債は580,704千円となり、前事業年度末に比べ406,076千円減少しました。これは主に、長期借入金を1年内返済予定の長期借入金に振り替えたことによる減少400,000千円であります。この結果、負債合計は2,198,557千円となり、前事業年度末に比べ1,770千円減少しました。(純資産) 当事業年度末における純資産は554,438千円となり、前事業年度末に比べ44,278千円増加しました。これは主に、当期純利益計上による利益剰余金の増加23,541千円によるものであります。この結果、自己資本比率は19.6%となりました。 ② 経営成績の状況当社は、「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」をビジョンに掲げ、人々のライフスタイルが豊かになるサービスの提供を行っております。パーソナルスタイリングの要素を強みとした主軸の月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」に加え、家具・家電を購入前にレンタルできるメーカー様公認の月額制レンタルモール「airCloset Mall」を展開しております。これらのサービス展開においてはモノの出荷だけではなく、返却、メンテナンスといったオペレーションが重要となるため、当社はこれまで循環型の物流プラットフォームの改善、磨きこみを継続してまいりました。2023年10月には当該物流プラットフォームを活用した都度課金型の新しい取り組みである「Disney FASHION CLOSET」を、2024年11月には同様に都度課金型で結婚式やイベントで着用するドレスをレンタルできる「airCloset Dress」をスタートしており、認知拡大に努めています。また、循環型物流プラットフォームを、自社利用だけでなく、他の企業様にご活用頂く事業も推進しており、レンタルサービスにおける受託が2件、店頭試着等でわずかに汚れや傷が付いた傷物商品等の再商品化業務を2件受託しております。今後も継続して企業様向けの取り組みについても推進してまいります。上記に加えて、当社はサステナビリティの観点から転換が求められるファッション業界において、サーキュラーエコノミーを実現する企業としても事業推進を行っております。2022年には自社サービス内における衣服の廃棄ゼロを実現しています。また、アパレル販売員向け衣服シェアリングの取り組みの本格始動や、レンタル提供を終了した洋服を販売するサステナブルな販売会「エコセール」を企業連携企画に拡大するなどの動きを行っております。当事業年度においては、賃上げの定着等により個人消費に一定の回復がみられた一方、世界における情勢不安、資源価格の高騰や為替変動による物価の上昇など、景気の先行きについては不透明な状況が続いています。このような状況の中、主力であるairClosetサービスにおいては、前期から続く継続率の改善等により、安定した会員数の伸びを実現しており、顧客単価についても価格改定等により上昇いたしました。また、ベトナムにおけるシステム開発子会社の稼働開始など、成長加速に向けた投資を行いながらも、収益性の改善を継続しており、前事業年度のairCloset事業の営業利益の黒字化に続き、全社として初めての当期純利益の黒字化を達成いたしました。これらの結果、当事業年度の業績は、売上高4,957,589千円(前年度比17.6%増)、調整後EBITDA(営業利益+レンタル用資産償却費+減価償却費+レンタル用資産売却等に伴う原価振替額)1,028,651千円(前年度比34.8%増)、営業利益102,423千円(前年度は35,627千円の営業損失)、経常利益88,599千円(前年度は52,663千円の経常損失)、当期純利益23,541千円(前年度は53,195千円の当期純損失)となりました。なお、当社の事業セグメントはパーソナルスタイリング事業のみの単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,092,622千円となり、前事業年度末に比べ361,903千円減少しました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は1,060,627千円(前年度は802,950千円の獲得)となりました。これは主に、減少要因として、未払又は未収消費税等の減少額36,265千円(前年度は22,732千円の増加額)等があった一方で、増加要因として、税引前当期純利益24,168千円(前年度は52,663千円の税引前当期純損失)、減価償却費562,532千円(前年度は572,502千円の減価償却費)、レンタル用資産売却等に伴う原価振替額363,696千円(前年度は226,052千円のレンタル用資産売却等に伴う原価振替額)、前受金の増加額50,492千円(前年度は6,205千円の前受金の増加額)等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金1,389,766千円(前年度は778,282千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,334,007千円(前年度は911,586千円の支出)等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は32,764千円(前年度は178,060千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額155,177千円(前年度は192,366千円の純増加額)があった一方で、長期借入金の返済による支出200,000千円(前年度は214,683千円の支出)があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a.商品仕入実績 当事業年度の商品仕入実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。なお、当社は、パーソナルスタイリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称品目当事業年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)金額(千円)前年同期比(%)パーソナルスタイリング事業商品54,406112.08合計54,406112.08 b.受注実績 当社は、受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。なお、当社は、パーソナルスタイリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称当事業年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)金額(千円)前年同期比(%)パーソナルスタイリング事業4,957,589117.6合計4,957,589117.6(注)販売実績が、総販売実績の10%を占める相手先が存在しないため、相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当事業年度の財政状態及び経営成績につきましては、「 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」及び「 (1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」にも記載しておりますが、売上高4,957,589千円(前年度比17.6%増)となりました。これは主に、月額会員数の増加によるものであります。売上原価は2,579,427千円(同16.3%増)となりました。これは主に、売上高増加に伴うものであります。販売費及び一般管理費は2,275,739千円(同11.9%増)となりました。これは主に、事業規模拡大に伴う広告宣伝費の増加等によるものであります。なお、販売費の売上高に占める割合は29.7%(前年度は31.3%)、一般管理費の同割合は16.2%(前年度は17.0%)となっております。結果、営業利益は102,423千円(前年度は35,
経営方針・経営環境・課題— EDINETより引用 ↗
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針当社は、「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」をビジョンとしてファッションレンタルプラットフォームの運営を中心に事業を行っているファッションテック企業(※1)です。生活に溶け込むことで社会に根付き、長く愛されるサービスを作ることで、この世界に一つでも多くの笑顔を生んでいきます。そのために、単なる利便性や使い勝手を超えたユーザー体験(User Experience)を追求し、「感動」と「出会い」を届けます。また、「発想とITで人々の日常に新しいワクワクを創造する」というミッションのもと、ビジネスモデルの構想力とシステム開発力、データ分析力を強みとして、人々の生活に寄り添い、ライフスタイルをより豊かにしていくビジョン実現に取り組みます。さらに当社は、すべての人が平等に持っている「時間」の使い方を最適にすることが重要と考えております。限られた人生の時間に対して、増え続けるモノと情報が氾濫する現代社会にあって、「モノとの最適な出会い」を実現し、大量消費社会を変革します。また、人々のライフスタイルがより豊かになるよう、時間価値を向上させる事業を創造し続けます。このような事業を実現するなかで、シェアリングの概念が持続可能な経済社会の創造に結びつくことを信じ、2022年2月には、自社が取り扱う洋服に関する衣服廃棄ゼロの実現を発表するなど、サーキュラー・エコノミー(※2)に立脚したサーキュラー・ファッションに関するサービス開発を継続しております。インターネットや情報通信デバイスの拡充に伴い情報化が進展し、画一的なライフスタイルから独立した一人ひとりの消費者が、自らが好む商品を探し、出会い、消費していく流れが強まっています。ECの発展はその代表的な例の一つであり、コロナウイルス感染症まん延下での消費動向の変化とも相まって、今後ますますこのトレンドは加速していきます。また、当社はこうした市場環境の変化に際し、個々人の洋服の好みを捉えて商品を推薦し、現物の洋服を届け、着用できる仕組みを開発いたしました。推薦する際には顧客の好みに合わせたスタイリングも同時に提供し、洋服をより楽しく、豊かに消費できるよう付加価値を追加します。当社のサービスでは日常生活における着用後に気に入った商品を購入することもできるため、アパレルECの発展形と捉えることもできると考えております。さらに、SDGs(※3)の重要性に関する認知が広がっている今日の社会において、単なる所有から共有へというシェアリングエコノミーの概念も同時に重要視されてきております。当社のサービスにおいて購入対象とならなかった商品は当社に返却され、メンテナンスを施したのち、さらに別の顧客に提供される仕組みを伴っており、この新しい経済概念にも合致する事業を展開しております。経営環境の詳細は後掲「 (3)経営環境」をご参照ください。 ※1 ファッションとテクノロジーから作られた造語で、ファッション業界の活性化を目的にテクノロジーを活用してファッションアイテムやサービスを生み出す仕組みのことを言います。※2 サーキュラー・エコノミー(Circular Economy)とは、これまで経済活動のなかで廃棄されていた製品や原材料などを「資源」と考え、リサイクル・再利用などで活用し、資源を循環させる、「循環型経済」と呼ばれる経済システムのことを指します。※3 SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことを指します。 (2) 目標とする経営指標「airCloset」は顧客から受領するサービス利用料金に加えて、洋服の販売売上も収益として計上しています。サービス利用料金はサブスクリプション型であり、売上の総額を形作る重要経営指標は ①月額会員数としております。また、サブスクリプションビジネスの成功においては、月額会員一人当たり利益(一人当たり限界利益)の向上が最優先となるため、限界利益(売上高からオペレーションコストやスタイリングコストなどの変動費を控除)を月額会員数で除した ②一人当たり限界利益を、月額会員数と並び重要な指標であると考えております。 ①および ②の指標を重要なKPIと定め、洋服のシェアリングエコノミーサービス、パーソナルスタイリングサービスの先行者として業界有数の会員数を獲得してきた実績とノウハウを最大限に活用し、より一層充実した顧客基盤の確立を目指しています。 ①月額会員数については、従来同様に獲得チャネルの多様化・強化を進めてまいります。特に、非広告手段の拡大とサイト流入におけるCVR(コンバージョンレート)を高めてまいります。また、既存会員様の継続率の改善についても継続して取り組んでまいります。 ②一人当たり限界利益についてはアップセル・クロスセルの機会増進や顧客ロイヤリティーの強化によって改善を推進してまいります。月額会員数の継続的な増加と一人当たり限界利益の改善が成長戦略の基本方針となります。なお、一人当たり限界利益の改善に向けてオペレーションの継続的な効率化を行っており、2019年6月期と比較した際に、1配送当たりオペレーションコストの低減を達成し、一人当たり限界利益の改善が図られています。2026年6月期においては、一人当たり限界利益は過年度同水準を見込み、主に月額会員数の増加により成長を図ってまいります。 (3) 経営環境当社事業に関わる重要な市場として ①シェアリングエコノミー市場と ②スタイリングEC市場の二つを想定しております。これらの市場において、独自に開発・運用している循環型の物流プラットフォーム、パーソナルスタイリングノウハウ、そしてデータ活用によって生み出される高い顧客満足度等の強みを競争優位性の源泉とし、事業展開を継続していきたいと考えています。当社の強みについては、「第1 企業の概況 3 事業の内容 (3)当社の特徴」をご参照ください。 ① シェアリングエコノミー市場当社を取り巻く事業環境は、シェアリングエコノミー協会が株式会社情報通信総合研究所と共同で調査し2023年1月時点のものとしてまとめた「シェアリングエコノミー関連調査結果」によると、2022年度のシェアリングエコノミー市場規模の合計で2兆6,158億円、高位推計では2032年には15兆1,165億円に上るものとされており、活況を呈しております。一方で、ベンチャー企業はもとより、既存の大手事業会社による当分野への市場参入及び事業強化により、競争の激しい状況が続くものと予想されます。 ② スタイリングEC市場矢野経済研究所レポート及び経済産業省「日本ファッション産業の海外展開戦略に関する調査」によると、2019年の国内のファッション市場の市場規模は約9.2兆円とされていました。一方、矢野経済研究所刊行の「2023 アパレル産業白書」ハイライトによると、2022年の国内アパレル総小売市場規模は前年比105.9%の8兆591億円とされています。ファッション市場へのCOVID-19感染症の蔓延による消費動向の変化が原因と推測される文脈で、マイナス影響が報告されていますが、感染症対策の進展とともに一定程度は過去水準に向けて回復することを想定しています(※1 TAM)。また、「airCloset」の中心的な顧客層にあたる25歳から49歳までの女性人口を前提に、有職者であり世帯年収400万円以上の人口を算出するとおよそ9,676千人となり、これに当社の顧客当たり平均売上(※2 ARPU)を乗じて得られる982億円を当社の行うスタイリングEC市場の想定規模と考えております(※3 SAM)。上記矢野経済研究所レポートによるとアパレル市場全体の市場規模は2014年から2022年までの期間において9.1~8.5兆円の区間を推移し横ばいしているものの、EC比率は年々上昇しており、「経済産業省 令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査))」によると、新型コロナウイルス感染症以前の2015年時点の約9%(1.4兆円)から2022年には21.6%(2.5兆円)に達していることが報告されており、アパレル市場のEC化率は継続して増加傾向にあります。当社は、このアパレルEC市場の中でも「試着できない」、「ネットで選ぶのが面倒」などのECによる課題点を克服できるチャネルとして、スタイリングECが機能するものと考えております。※1 TAM(Total Addressable Market)とは、ある市場の中で獲得できる可能性のある最大の市場規模、つまり商品・サービスの総需要のことを言います。※2 ARPU(Average Revenue Per User)とは顧客当たり平均売上のことを言います。※3 SAM(Serviceable Available Market)とは、TAMの中で当事業が対象とする部分の需要のことを言います。 ※1 総務省人口統計より当社作成(2021/01/01時点)※2 矢野経済研究所 「2024 アパレル産業白書」※3 総務省統計局「労働力調査」2024年12月 年齢階級別就業者数※4 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計消費状況調査 平成29年改定(20
重要な会計上の見積り— EDINETより引用 ↗
(重要な会計上の見積り)(固定資産の減損) (1) 当事業年度の財務諸表に計上した金額(単位:千円) 前事業年度当事業年度レンタル用資産542,030771,268その他70,948247,248 (2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報 ①当事業年度の財務諸表に計上した金額の算出方法当社における固定資産の減損会計の適用にあたっては、概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位として継続的に収支の把握を行っている管理会計上の区分を考慮し、資産のグルーピングを行っております。資産グループのうち、減損の兆候があると認められる場合には、当該資産グループから生じると見込まれる将来キャッシュ・フローに基づき減損損失の認識の要否を判定しております。当事業年度においては、airCloset事業については減損の兆候が認められませんが、新規事業を含むその他事業に関連する資産グループにおいて減損の兆候が認められるため、減損損失の認識要否について検討を行った結果、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を上回ると判断されたため、減損損失は計上しておりません。 ②当事業年度の財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定割引前将来キャッシュ・フローは、予算及び事業計画に基づいて算定しており、過去実績などを考慮して策定した将来の会員数を主要な仮定としております。 ③翌事業年度の財務諸表に与える影響上記の見積り及び仮定には不確実性が伴うため、見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌事業年度において減損損失を計上する可能性があります。
重要な契約— EDINETより引用 ↗
5 【重要な契約等】該当事項はありません。
配当政策— EDINETより引用 ↗
3 【配当政策】当社は、株主に対する利益還元を経営上の重要課題の一つと認識し、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を行うことを基本方針としております。一方で、当社は現在成長過程にあると認識しており、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、事業拡大のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。このことから創業以来配当は実施しておらず、今後においても当面の間は内部留保の充実を図る方針であります。内部留保資金については、事業拡大の投資資金として、有効に活用していく方針であります。なお、剰余金の配当を行う場合、年1回の期末配当を基本としておりますが、会社法第454条第5項に規定する中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。剰余金の配当に関する決定機関を、中間配当は取締役会、期末配当は株主総会として定めております。
上記は JINGI の解析ではなく、EDINET 提出の有価証券報告書からの引用(一次情報の検証用)。各「EDINETより引用 ↗」からこの銘柄の実際の提出書類を開いて原本を確認できます。JINGI 独自の解析・読解は上部の各カードが本体です。出所: 金融庁 EDINET でこの有報を開く(docID S100WQ8N)↗ 有価証券報告書(EDINETコード E37796)・公共データ利用規約 PDL1.0。

FACTS よくある質問(株価・基本情報)

株式会社エアークローゼット(9557)の株価は?
2026-07-08時点の参考値で¥290です(株価は日々変動します)。年初来レンジは¥148〜¥494。時価総額は約24.0億円です。
9557(株式会社エアークローゼット)の発行済株式数は?
有報(2025-06-30基準)で8,276,200株です(発行済株式総数)。うち自己株が—株、市場で流通する浮動株は2,342,300株です。
9557(株式会社エアークローゼット)の株主数は?
2025-06-30基準で2,721名です。上位10名で71.7%を保有し、浮動株比率は28.3%です。
9557(株式会社エアークローゼット)の決算期は?
6月期です(上場市場は東証グロース)。
9557(株式会社エアークローゼット)の売買代金(流動性)は?
2026-07-08時点で1日あたり約¥8.1百万円です(10日平均)。出来高の10日平均は28,040株です。
株価・利回り・売買代金は取得時点の参考値で日々動きます。発行済株式数・株主数は有報の基準日時点の値です。企業の読解・評価は上部の各カードが本体です。出所: 有価証券報告書(EDINET)/市場統計。情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

GLOSSARY 用語ガイド(指標の意味と、投資での見方)

株価・割安度
時価総額
株価 × 発行済株式数。市場が会社全体を今いくらと見ているか。
投資での見方:規模と流動性の目安。これ自体は割安・割高を示さない。
株価 ÷ 1株利益。利益の何年分で株価がついているか。
投資での見方:期待の高さの目安。単独では割安・割高の判断にはならない。
時価総額から純現金を引いた「事業そのものの値段」を利益で割った倍率。
投資での見方:現金が厚い会社は、見かけのPERより実質的な倍率が低く出ることがある。
株価 ÷ 1株純資産。純資産の何倍で買われているか。
投資での見方:1倍割れは「解散価値以下」の目安だが、割安とは限らない(罠のことも)。
EPS
1株あたりの純利益(純利益 ÷ 発行済株式数)。
投資での見方:伸びが続くかが本質。自社株買いで見かけ上増えることもある。
配当利回り
1株配当 ÷ 株価。株価に対して受け取れる配当の割合。
投資での見方:高いほど利回りは良いが、無理な配当や減配余地がないかも併せて見る。
EV
企業価値=時価総額 + 純有利子負債。会社を丸ごと買う値段。
投資での見方:借金込みでいくらで買えるか。倍率評価の分子。
EV/EBITDA
事業価値(時価総額+純有利子負債)を本業の稼ぎで割った倍率。
投資での見方:借金も込みで会社全体をいくらで買えるか。低いほど、稼ぎに対する会社全体の値段が小さいことを表す(水準は業種で異なる)。
EV/EBIT
企業価値を本業利益(EBIT)で割った倍率。
投資での見方:低いほど本業利益に対する会社全体の値段が小さいことを表す。EV/EBITDAと併読。
EV/売上
企業価値を売上で割った倍率。
投資での見方:赤字でも使える。業種で水準が大きく違う。
益回り(EBIT/EV)
EV/EBITの逆数。会社を丸ごと買ったときの利回り。
投資での見方:高いほど、投じた企業価値に対する本業の利回りが大きいことを表す。国債利回り等と比較する。
現金/時価
実質キャッシュ(純現金)が時価総額に占める割合。
投資での見方:大きいほど、時価総額に対して手元の純現金が厚いことを表す。
収益性・効率
自己資本がどれだけ利益を生んでいるか(%)。
投資での見方:高く持続的なら資本効率が良い。借金での嵩上げでないか要確認。
総資産がどれだけ利益を生んでいるか(%)。
投資での見方:資産の効率。ROEと併せ借入依存でないかを見る。
投じた資本がどれだけ利益を生んでいるか(%)。
投資での見方:高く安定なら「稼ぐ仕組み」が強い=堀(参入障壁)の目安。
売上に対する粗利益(売上−原価)の割合。
投資での見方:高く安定なら値付けの強さ(価格決定力)がある。
売上に対する営業利益の割合(本業の稼ぐ力)。
投資での見方:高く安定なら本業が強い。趨勢の向きを重視。
売上に対する最終利益の割合。
投資での見方:一過性の損益で振れる。数年の水準で見る。
総資産回転
売上 ÷ 総資産。資産を何回転させて売上を作ったか。
投資での見方:高いほど資産効率が良い。薄利多売か厚利少売かの形。
実効税率
税引前利益に対して実際に負担した税金の割合。
投資での見方:極端に低い年は一過性の要因かを確認。
売上 前年比
売上が前の年からどれだけ増減したか(%)。
投資での見方:成長の勢い。数年の推移で加速か失速かを見る。
純資産 前年比
自己資本が前年からどれだけ増減したか(%)。
投資での見方:利益の蓄積か毀損か。継続的な増加が理想。
売上高
本業で得た総収入(トップライン)。
投資での見方:成長の起点。伸びが利益・現金に繋がっているかを見る。
営業利益
本業の儲け(売上−原価−販管費)。
投資での見方:本業の実力。営業外・特別損益を除いた継続的な稼ぐ力。
経常利益
営業利益に金融収支など経常的な損益を加えた利益。
投資での見方:財務コスト込みの実力。営業利益との差で財務の重さが分かる。
純利益
税・特別損益まで引いた最終利益。
投資での見方:最終的に株主に帰属する利益。一過性で振れる点に注意。
成長・複利
CAGR
数年ぶんの成長を1年あたりに均した年平均成長率。
投資での見方:売上CAGRとEPS CAGRの差で「成長が1株利益に乗っているか」を見る。
キャッシュ・利益の質
営業で得た現金から設備投資を引いた、株主が自由に使える現金。
投資での見方:会計上の利益より「本当に手元に残る現金」。配当・自社株買い・成長投資の原資。
FCF利回り
FCF ÷ 時価総額。株を丸ごと買ったときの現金利回り。
投資での見方:高いほど株価に対して現金を生む力が強い。マイナスは現金流出=要警戒。
FCFマージン
FCF ÷ 売上。売上のうち自由に使える現金の割合。
投資での見方:高く安定なら現金を生む力が強い事業。
営業CF
本業で実際に出入りした現金(営業キャッシュフロー)。
投資での見方:利益が現金を伴っているかの土台。継続してプラスかを見る。
投資CF
設備投資や買収・売却など投資での現金の出入り。
投資での見方:継続的な設備投資は事業維持の目安。過大な買収は要注意。
財務CF
借入・返済・配当・自社株買いなど資金調達での出入り。
投資での見方:借入依存か、株主還元に回しているかの手掛かり。
営業CF率
営業CF ÷ 売上。売上の何割が営業現金になったか。
投資での見方:高いほど現金化が早い。利益との乖離に注意。
営業CF/純益(現金変換)
会計上の利益がどれだけ現金になっているか(営業CF ÷ 利益)。
投資での見方:1倍前後が健全。継続して低いと利益の質に疑問。
累計営業CF
数年ぶんの営業CFの合計。
投資での見方:一時的な変動をならした「稼ぐ現金の実力」。
アクルーアル比率
会計上の利益とキャッシュのズレの大きさ。
投資での見方:大きくプラスは「利益は出ているが現金が伴わない」=利益の質が低い兆候。
財務の健全性
総資産に占める自己資本の割合。
投資での見方:高いほど財務が頑丈。低いと借入依存で下振れに弱い。
現金から有利子負債を引いた、正味の手元現金(=実質キャッシュ)。
投資での見方:厚いほど手元の純現金が多いことを表す。マイナスは有利子負債が現金を上回る状態。
総資産
会社が持つ資産の合計(現金・売掛金・設備・のれん等)。事業の規模感。
投資での見方:大きさより中身と効率(ROA・総資産回転)で見る。
純資産
総資産から負債を引いた、株主に帰属する部分(=自己資本)。
投資での見方:厚いほど株主に帰属する自己資本が大きい。利益の蓄積で継続的に増えるのが一つの見方。
現金
手元の現金・預金(および現金同等物)。
投資での見方:有利子負債と比べた厚み(ネットキャッシュ)が安全域。
有利子負債
利息のつく借入金・社債の合計。
投資での見方:現金より多いと純有利子負債。少ない/ゼロなら財務は堅い。
流動資産
1年以内に現金化できる資産(現金・売掛金・在庫等)。
投資での見方:流動負債と比べた厚みが短期の支払い余力。
流動負債
1年以内に返す必要のある負債(買掛金・短期借入等)。
投資での見方:流動資産で十分賄えるかが短期の資金繰りの目安。
BPS
1株あたり純資産(純資産 ÷ 発行済株式数)。1株の解散価値の目安。
投資での見方:PBRの分母。継続して増えていれば資本が蓄積している。
流動比率
流動資産 ÷ 流動負債。短期の支払い余力。
投資での見方:低いと短期の資金繰りに弱い。
純負債/EBITDA
純有利子負債が本業の稼ぎ(EBITDA)の何年分か。
投資での見方:低いほど借金の重さが軽い。高いと財務リスク。
インタレストカバレッジ
営業利益が支払利息の何倍か。
投資での見方:高いほど利払い余力がある。低いと金利上昇に弱い。
債務返済年数
今の稼ぐ現金で有利子負債を返すのに要する年数の目安。
投資での見方:短いほど財務が軽い。
維持capex
設備を維持するのに必要な投資額の目安(対 減価償却)。
投資での見方:減価償却を大きく超える投資が続くと現金が残りにくい。
のれん
買収で「相手の純資産より高く払った差額」を資産に計上したもの。
投資での見方:事業が悪化すると減損で自己資本を一気に削る火種になりうる。
減損リスク
のれんや無形資産が、事業悪化時に評価損(減損)を迫られる度合い。
投資での見方:無形が厚い会社ほど、趨勢が崩れたときの自己資本の毀損が大きい。
顧客関連資産
買収で得た顧客基盤などを無形資産に計上したもの。
投資での見方:のれんと同様、事業悪化時に減損で自己資本を削るリスク。
株主還元・希薄化
配当性向
純利益のうち配当に回した割合(%)。
投資での見方:高すぎは無理な配当の恐れ、低いと内部留保重視。
連続増配
配当を連続して増やしてきた年数。
投資での見方:長いほど還元姿勢と収益の安定を示す傾向。
希薄化率
新株発行などで1株の価値が薄まる度合い(%)。
投資での見方:大きいと既存株主の取り分が減る。
1株配当
1株あたりに支払われる配当金。
投資での見方:配当利回りの分子。継続性と増減の推移を見る。
統治(ガバナンス)
政策保有株式
取引維持などの目的で持つ他社株式(純投資以外)。
投資での見方:多いと資本効率を下げ、少数株主への向き合い方の手掛かり。
支配株主
会社を実質的に支配する大株主(親会社や創業家など)。
投資での見方:少数株主の利益と衝突しないか、資本政策の主導権の手掛かり。
市場・流動性
年初来安値・高値
今年に入ってからの最安値と最高値。現在の株価がそのレンジのどこにあるか。
投資での見方:高値圏か安値圏かの位置取りの文脈。割安・割高そのものではない。
β(ベータ)
市場全体の動きに対する、その株の値動きの感応度。
投資での見方:値動きの荒さの目安。売買のシグナルではない。
移動平均(50日/200日)
一定期間の株価の平均をつないだ線。
投資での見方:価格の位置の文脈。売買シグナルではない。
ADV(平均売買代金)
1日に取引される金額の平均。
投資での見方:小さいほど「買いたい時に買えない/売りたい時に売れない」流動性リスク。
平均出来高
1日に売買される株数の平均。
投資での見方:少ないと売買で株価が動きやすい=流動性リスク。
浮動株比率
市場で実際に売買される株の割合(発行済−大株主−自己株)。
投資での見方:薄いと少額の売買で株価が飛びやすい=出入口の狭さ。
浮動株時価
市場で実際に流通する株の時価総額。
投資での見方:小さいほど需給で株価が振れやすい。
機関投資家・内部者 保有
機関投資家と、経営陣など内部者が持つ株の割合。
投資での見方:内部者比率は経営の当事者性、機関比率は需給の手掛かり。
理論株価の手法
理論株価
複数の評価手法(EPV・配当割引・正当PER×正常化益・資産)で出した参考の価値レンジ。
投資での見方:単一の目標株価ではなく「幅」で捉える。前提を変えれば動く。
EPV(企業価値・保守値)
今の利益が成長ゼロで続くと仮定した保守的な価値。
投資での見方:成長を織り込まない下限の目安。安全域の物差し。
配当割引(DDM)
将来の配当を現在価値に割り引いて出す株価。
投資での見方:配当が安定した会社に向く。前提で大きく動く。
正常化EPS×正当PER
平準化した1株利益に妥当な倍率を掛けた参考値。
投資での見方:一過性を除いた「巡航利益」で見る発想。
BPS(1株純資産)
1株あたりの純資産(解散価値の目安)。
投資での見方:株価がこれを大きく割ると資産面の安全域の手掛かり。
NCAV(ネットネット)
流動資産から総負債を引いた、極めて保守的な清算価値。
投資での見方:株価がこれ以下なら資産だけで下値を説明できる領域。
割引率
将来のお金を「今の価値」に引き直す率(要求リターン)。
投資での見方:シミュレーターで上げると将来を厳しく割り引く=理論株価は下がる。安全域を測る物差し。
成長率
利益や配当が将来伸びると見込む年率(永久成長)。
投資での見方:シミュレーターで上げると将来価値が増え理論株価は上がる。ただし割引率を超える前提は使えない。
正当PER
事業の質・成長・金利から見て「妥当」と考えるPER(1株益に何倍まで払えるか)。
投資での見方:シミュレーターで上げると理論株価は上がる。実績PERとの差が期待の織り込み。
正常化EPS
一時的な浮き沈みをならした「平常時の1株利益」。
投資での見方:シミュレーターで上げると理論株価は上がる。単年の特需/特損に振らされないための基準値。
成長考慮(割引)
正常化EPSに成長を織り込んで割り引いた理論株価(EPS×(1+成長率)÷(割引率−成長率))。
投資での見方:割引率>成長率のときだけ成立。成長率が割引率に近いほど値は大きく振れる。
投資の読み方
罠(バリュートラップ)
割安に見えて、実は安いなりの構造的な理由がある状態。
投資での見方:数字だけの割安に飛びつくと嵌る。安さの「理由」を読むのが核心。
安全域
本質的な価値に対して株価が持つ「間違えても損しにくい余裕」。
投資での見方:現金の厚み・資産・稼ぐ力で測る。バリュー投資の背骨。
継続監視
新しい開示が出るたびに仮説(テーゼ)を読み直す、JINGI の監視の仕組み。
投資での見方:一度の分析で終わらせず「テーゼは生きているか」を追い続ける。
このページで使う指標について、何を意味するかと、投資でどう見ればよいかを、なるべくやさしくまとめました。指標名にマウスを重ねる(スマホは指標名をタップ)と、その場で説明が出ます。情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

SOURCE / 出典

基本情報・財務・大株主・ガバナンス・開示原文は 金融庁 EDINET(有価証券報告書・EDINETコード E37796)の一次データを構造化。各数値は一次開示で検証できます——上のリンクから EDINET で当社の提出書類を確認できます。本ページは情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。