自己資本比率

総資産のうち返済不要の「自分の資本」の厚み

定義

総資産に占める自己資本の割合。

投資での見方:高いほど財務が頑丈。低いと借入依存で下振れに弱い。

この指標はどう活用できる?

会社の資産(総資産)は、返済不要の「自分の資本(自己資本)」と、返済が必要な「他人の資本(負債)」で賄われている。自己資本比率は、そのうち自己資本が占める割合だ。

バリュー投資で自己資本比率を見るのは、それが財務の「耐性」の目安になるからだ。比率が高い会社は借入依存が低く、金利上昇・業績悪化・信用収縮といった逆風でも資金繰りに追い込まれにくい。安全域を重視する投資では、まず倒れにくさを確かめる。

ただし高ければ良いという単純な話ではない。適度なレバレッジ(借入)は自己資本利益率(ROE)を高める。極端に高い自己資本比率は、余剰資本を活かしきれていない(資本効率が低い)状態の裏返しでもある。

図で見る

まず概念の"型"(例示)、次に実データでの現れ方。図の寸法は入力数値に忠実。
概念図(例) 総資産 1.0億円 は何で賄われているか 自己資本 60百万円 負債 40百万円 自己資本比率 60% 高いほど返済不要の資本が厚く財務の耐性が高い(ただし高すぎ=資本を活かしきれていない見方もある=両論)
実データ(ニフティライフスタイル株式会社) 総資産 74.6億円 は何で賄われているか 自己資本 62.5億円 負債 12.2億円 自己資本比率 84% 高いほど返済不要の資本が厚く財務の耐性が高い(ただし高すぎ=資本を活かしきれていない見方もある=両論)

実際の会社のケーススタディ

いまJINGIがカバーする銘柄の中で、この概念が最も顕著に現れている一社が ニフティライフスタイル株式会社(4262)。総資産74.6億円のうち自己資本が62.5億円を占め、自己資本比率は84%で、残りは負債で賄っている。

ほかに自己資本比率が高い例:株式会社はてな(82%)、セーフィー株式会社(76%)。

選抜は自己資本比率が高い順=この概念が最も見えやすい銘柄で、銘柄の優劣や投資判断を示すものではない。カバー銘柄や決算の更新に応じて自動で入れ替わる。数値は概念の例示である。

数字を見るときの注意点

適正水準は業種で大きく異なる。設備投資の重い製造業と、資産の軽いソフトウェア業では、健全な水準がまるで違う。同業と比べるのが基本。

簿価ベースである点に注意。のれんや繰延税金資産など「実態より膨らみやすい資産」が多いと、額面の自己資本比率ほど堅くないことがある。

一時点の残高にすぎない。増資直後は高く、大型買収や自社株買いの直後は下がる。時系列と、なぜその水準かをあわせて見る。自己資本比率は「倒れにくさの物差し」であって、判断の信号ではない。

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情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。実在銘柄は概念の現れ方の例示であり、価値判断ではありません。数値は有価証券報告書(EDINET)の一次データに接地。