株価 ÷ 1株利益。利益の何年分で株価がついているか。
投資での見方:期待の高さの目安。単独では割安・割高の判断にはならない。
PER(株価収益率)は、時価総額が1年分の純利益の何倍か——言い換えれば「利益が今の水準で続くなら、何年分の利益で株価の元が取れるか」を示す、最も基本的な株価倍率だ。
バリュー投資でPERを見るのは、市場がその会社の利益にどれだけの値段を払っているかの出発点だからだ。低いPERは、市場が将来の利益成長をあまり織り込んでいない(あるいは見落としている)ことを、高いPERは大きな成長を期待していることを意味する。
ただしPERは「利益」を分母にするため、現金の多寡や一過性損益に左右される。そこで現金を除いた実質PERや、より操作されにくいFCF・EBITベースの倍率と併せて読むと、事業そのものの値段が見えやすくなる。
いまJINGIがカバーする銘柄の中で、この概念が顕著に現れている一社が フリー株式会社(4478)。1年分の純利益13.7億円に対し時価総額1785.3億円で、PERは約129.5倍——利益が今の水準で続くとした「約129年分」の値段がついている。
ほかにPERが高い例:AnyMind Group株式会社(PER 125.4倍)、セーフィー株式会社(PER 104.4倍)。
選抜はPERが高い順=市場が最も多くの利益年数を織り込んでいる例で、割安・割高や投資判断を示すものではない。カバー銘柄や決算の更新に応じて自動で入れ替わる。数値は概念の例示である。
低PER=割安とは限らない。利益が今後落ちる見込みなら、低PERは"安いなりの理由"の裏返し(バリュートラップ)でもある。分母の利益が持続するかが肝心。
一過性の利益(資産売却・税効果)で分母が膨らむとPERは見かけ上低く出る。正常化した利益で見直す必要がある。
赤字だとPERは計算できず、成長期待だけで極端に高いPERがつくこともある。PERは「利益への値付けを測る物差し」であって、単独では判断の信号にならない。